アメリカで着付け師として活躍する北川聖子さん
日本人女性が、海外のパーティーやイベントで「着飾る」となると、和服(着物)を着る人が多く、海外からも美しいと称賛を浴びることが多い。また日本にきた外国人が、浅草などでレンタル着物で着飾るケースも散見される。世界でも認知されている日本の着物文化だが、海外で展開される着物ビジネスはあまり例を見ない。国独自の文化ゆえにハードルも高いように思われるが、アメリカで「着付けビジネス」を成功させた日本人女性がいる。(TCHO Ventures Inc. CEO 玉井博久)
北島三郎のバックダンサー→「ブルーマン」パフォーマーと結婚
「着付けビジネス」とは、着物の正しい着方を教えながら着物の魅力を伝えるビジネス。日本では着付け教室や、成人式の着付けなどさまざまある。
しかし海外での「着付けビジネス」は想像つかない人も多いだろう。
アメリカに住む北川聖子さんは、2015年からはアメリカ・東海岸に住む日本人や日本に興味のあるアメリカ人に向けて、着物の着付けをして、ポージングなどの指導も行う「着付けビジネス」を展開している。
ただ、彼女は最初から和服に造詣が深いわけではなかった。話を聞くと、彼女のキャリアは、少し意外な変遷をしている。
北川さんは元々、東京でプロダンサーとして活躍していた。
着物との出合いは、歌手・北島三郎さんのバックダンサーをしていた時。北島さんのショーは、ドレス姿で洋舞を踊っていたところから一瞬で和装に着替えて日本舞踊を踊るものだった。
(左から)ブルーマン・グループのパフォーマーとする活躍する夫と北川さん
プロの衣装さんが大体着付けてくれるとはいえ、腰ひもを結んだり、襟を合わせたりといったことは自分でやらないといけない。その時にある程度着付けの手順を覚えたそうだ。
ダンサーとして活躍する中、音楽・アート・コメディを融合させた言葉を使わないパフォーマンス集団・ブルーマンのショーのためにアメリカから来日していた現在の夫と出会い、ダンサーを引退。子どもが生後6カ月の時に、渡米することになった。
ラスベガスを経てボストンに移り住んだが、子どもが3歳になった時、夫の一言で北川さんの運命が変わったという。







