8
8

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

もう資料探しで時間をムダにしない!Difyで作る「ファイル検索チャットボット」

Last updated at Posted at 2025-06-12

😩 「あれ、去年のファイルどこだっけ…?」

こんにちは! 北海道の小売業の事務所で働くyukiと申します。

事務所での業務はもちろん、レジ応援に鳴り止まない問い合わせの電話対応...。
日々たくさんのお客様をお迎えし、ありがたいことに毎日時間に
追われながら仕事をしています。

そんな目まぐるしい毎日の中で、ふとこんな経験はありませんか?

  • 「あの資料、たしかこのキャビネットに入れたはずなのに…📂」
  • 「毎回同じ書類を探している気がする…🤔」

そして、ついには「あのファイル何処だっけ!?」と周りを巻き込み大騒動!
…そんな光景、あなたの職場でも見覚えがありませんか?

これまで「何かを探す」という時間に、私は一体どれだけの時間を費やしてきたのでしょう...。

今回はそんな悩みを解消すべく、初心者の私が
ノーコードでAIチャットボットを作れるツール「Dify」と
「Googleスプレッドシート」を使って、
ファイルの場所を教えてくれるAIアシスタントを作ってみました!

✅ プログラミング不要!
✅ お金もほとんどかからない!


🤖 完成イメージ

質問すると、「検索くん」からファイルの場所をスパッと教えてくれます!

スクリーンショット 2025-06-10 11.16.08.png


🧰 今回使用したツール


🔧 準備するもの

① Difyアカウント

Googleアカウントで簡単に登録できます。Dify公式サイトへ!

② Googleアカウント

Googleスプレッドシート用。ほとんどの人が持ってますね。

③ OpenAI APIキー

AIの核となる部分。以下の手順で取得できます:

  1. OpenAIのAPIページにアクセス
  2. Create new secret key をクリック
  3. sk-で始まるAPIキーを必ずメモしておく!

💡 試すだけなら費用は数十円ほどで済むことがほとんどです。


🛠️ 作成手順

ステップ1:ファイル情報をGoogleスプレッドシートにまとめる

まずは「AIに覚えさせたい情報」をGoogleスプレッドシートに整理します。
キャビネットの中を撮影し、Geminiで文字起こし→整形しました
(ちょっとミスもあるので手直し必要)。

📋 Googleスプレッドシートの記載例

スプレッド.png

  1. スプレッドシート作成
  2. 1行目にヘッダーを記入(file_name, location, keywords
  3. 2行目以降にファイル情報を入力
  4. 完了後、CSV形式でダウンロード
     👉 ファイル > ダウンロード > カンマ区切り (.csv)

ステップ2:Difyでチャットボットの「土台」を作る

  1. Difyにログイン
  2. スタジオアプリを作成チャットボット を選択
  3. アプリ名例:検索くん
  4. 説明:ファイルの場所を教えてくれるアシスタント

土台.png


ステップ3:ナレッジとしてCSVを登録

  1. 左メニュー ナレッジナレッジを作成
  2. ファイルからインポート を選び、先ほどCSVでダウンロードした物をアップロード
  3. テキスト前処理はそのままでOK → 保存して処理へ
  4. 「ナレッジが作成されました」と表示されれば完了!

ナレッジ.png


ステップ4:チャットボットにナレッジを読み込ませる

  1. 左メニュー プロンプト を選択
  2. コンテキスト追加
  3. 先ほどアップロードしたナレッジを選択

コンテキスト選択


ステップ5:AIへの指示書(プロンプト)を調整する

AIにどんなキャラクターで、どう答えてほしいかを設定します。

  1. プロンプト 画面の上部にある入力欄に、
      AIへの指示(プロンプト)を入力します。

   私はここでもGeminiに考えてもらいました。

スクリーンショット 2025-06-07 21.46.47.png


ステップ6:モデルとAPIキーを設定

  1. 右メニューの モデル設定 を開き、以下を設定します。
項目 設定内容
LLMプロバイダー OpenAI
モデル gpt-4o
APIキー OpenAIから取得したキー(sk-で始まるやつ)を貼り付け
  1. モデル設定が完了したら、右上の 公開 ボタンをクリックして保存!

ステップ7:動作確認 & 調整

  1. 右側の デバッグとプレビュー を開く
  2. 質問してみる!

デバック.png

検索くんから
該当するファイル名+場所+キーワードを教えてくれます。


5. まとめ:なぜAIを使うの?検索との決定的な違い

いざ、みんなに使ってもらいました!
「すごく便利だね!」の言葉のほかに...

これって、スプレッドシートのCtrl+F検索と何が違うの?

それ私も作りながら思ってたんです。
アプリ使わなくても、検索したらいいのでは?

でも違ったんです!

このアプリは「あいまいな人間の言葉」を理解してくれるのです。

ファイルの検索に、様々な言葉を入力して検索した事ありませんか?
正確なキーワードがないと何も見つかりません。

このアプリなら「消防訓練のはいってるファイルどこ?」といった曖昧な質問でも、
最適な答えを探し出してくれます。

スクリーンショット 2025-06-10 11.32.10.png

こんな感じです!
該ファイルが別にもあれば全部教えてくれます。

やっぱりChatGPTって凄い!

『検索くん』を作成しほんの少しの時間が生まれ、
その時間を活用し、整理時間を作りました。
キャビネットの中やパソコンの中のデータ
不要なものが沢山あるはず。。。
まずはそこからです!
『このファイル必要ですか?』って聞いてくれるアプリ作ったらいいかも😄


6. 今後の課題と展望

このアプリを、本当に役立つ「仕事道具」として育てていくために、まだまだ
課題があります。

課題1:データ更新をどうするか?

書類は毎日、追加されたり、廃棄されたり、場所が変わったりします。
チャットボットが持っている情報(スプレッドシート)と、現実のキャビネットの状態がズレてしまうと、せっかくのアプリも役に立ちません。

「この情報のズレを、どうやって楽に、そして忘れずにチェックしていくか?」
これが、このシステムを長く使い続けるための最大のカギです。

課題2:ファイルの紛失も気付けるように出来るか?

キャビネットには、絶対に失くしてはいけない重要書類がたくさんありますよね。
もし、定期的に「すべてのファイルがちゃんと存在するか」を
チェックできる機能があれば、検索ツールだけでなく、
強力な「資産管理ツール」になるかも

まだまだ改善の余地はたくさんあるはずです。

ファイルにQRコードを添付し
Makeで紛失に気が付けるように出来ないか試行錯誤中。
「LINE Notify」の公式サービスが終了してしまったようで使えない。
受け取りをGmailに設定変えよとしたがうまくいかず..
まだまだ、先は長いです。

スクリーンショット 2025-06-12 8.37.54.png

Difyのチャットボット作成の参考資料です。

8
8
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
8
8

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?