2025/09/02 - 2025/09/02
8793位(同エリア9564件中)
ゆーちさん
この旅行記スケジュールを元に
この夏、5年の改修工事を経てリニューアル。再公開された北海道庁旧赤レンガ本庁舎をメインに散策。歩く行程は 札幌駅 清華亭 偕楽園 道庁赤れんが旧本庁舎 議事堂 純喫茶オリンピアの順。単純な歩行時間は駅から40分弱。
まず北大のクラーク像の近くにある貴賓館「清華亭」まで札幌駅から10分弱、札幌市指定文化財を鑑賞した後、徒歩20分弱で北海道庁旧本庁舎 通称「赤れんが庁舎」に到着。
特に赤れんが庁舎は、はるか昔に訪れたのでどの様に変わったのか興味深々だった。本州と比べると歴史の浅い北海道だが、道民にも観光客にも人気のある場所である。旧本庁舎の北西にある議事堂も見学、議員食堂でのランチも初体験だった。最後に札幌で最古と言われる昭和の雰囲気満載の「純喫茶 オリンピア」のコーヒータイムで散策を終えた。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- グルメ
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 友人
- 交通手段
- 徒歩
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清華亭。札幌で最初の公園であった「偕楽園」の中に、開拓使が貴賓接待所として1880(明治13)年6月に建てた建物。1881(明治14)年9月1日午後3時10分から、明治天皇が御休憩されたことも有り大切に保存されている。
清華亭 名所・史跡
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清華亭は札幌市の有形文化財である。一時はその存在が薄れていったが1933(昭和8)年に札幌市の所有となり保存の第一歩を踏み出した。
1955(昭和30)年頃から文化財を再評価する機運が高まり、1961(昭和36)年札幌市の「有形文化財」に指定された。創建からほぼ100年の1978(昭和53)年には復元工事が行われ、最近も改修工事が済み2024年4月から再公開された。 -
清華亭を門から撮影。全般的に洋室棟主体のアメリカ風の建物。創建からほぼ100年を経過した1978(昭和53)年に復元工事が行われ、今にその姿をとどめている。
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清華亭の玄関を中の廊下から撮影してみた。玄関のたたきは札幌軟石、木部は全て道産材、ペンキを塗っていないのが特徴。
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玄関に向かって左側の広間。当時としてはまだ珍しかったモダンな洋間である。シャンデリアの中央の飾りメダリオンには桔梗が彫られている。シャンデリアの明かりは当時ローソクだった。(札幌で電気が灯ったのは1891(明治24)年)
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時の開拓長官だった黒田清隆が「水木清華亭(みずきせいかてい)」と名付けたことで「清華亭」と呼ばれ今日に至っている。自然条件の厳しい北海道で百有余年を経年できているのは良質で太い道産の木材(トドマツが主、一部アカマツ)が使われ、造りが丁寧だったためと言われている。
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清華亭の和室は15畳。明治天皇はこの座敷から縁側越しに庭園を愛でられた。畳の上に毛氈(もうせん)が敷かれ椅子に座って眺めたそうである。ここから見える大きなハルニレの木は当時から清華亭を見守って長い年月を重ねて来たのだろうと言われている。
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和室の床の間の掛軸。「あさみどり寿み渡りたる大空のひろきをものがこころともかな 浅水偉青」掛け軸の短歌は後の昭和の時代に飾られたものという。内部は和洋折衷の工夫がなされている。
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清華亭の間取り図。総床面積約37.2坪(123.1㎡)。玄関と中央の廊下、台所を含める洋室棟は22.3坪(約73.7㎡)。隣の東に続く和室棟は14.9坪(約49.4㎡)。
明治天皇は、千島樺太交換条約によって江別の対雁に移住した樺太アイヌ移民の歌と踊りを見て喜び、樺太アイヌ移民にお酒を振舞ったと言われている。その後札幌豊平館に3泊ご滞在になり月寒にて休憩、島松駅逓所にてご昼食を摂られた。 -
清華亭の建築と並行して周囲に庭園が作られた。ドイツ系アメリカ人のルイス・ベーマーが開拓使顧問であったケプロンに見い出され、開拓使の造園・園芸指導者として偕楽園のほか、かの有名な「豊平館」の庭園造りにも貢献した。札幌のホップ園やリンゴ栽培にも先鞭をつけた人物でもある。
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清華亭と偕楽園のジオラマ。公園側からみた所で清華亭は上部中央にある。当時の庭園の広さはおよそ8万坪有ったという。偕楽園は住民の憩いの場であると共に、育種場などの産業施設もあり、産業振興の役目も併せ持っていた。この庭園には洋風の芝生がある一方日本古来の築山も配置されるなど和洋折衷型である。
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偕楽園にあった石川啄木の歌碑。没後100年を機に建立されたらしい。「アカシアの街樹(なみき)ポプラに秋の風 吹くが哀しと日記に残れり」
石川啄木歌碑 (偕楽園緑地) 名所・史跡
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後ろには「一握の砂」より、、、。とある。
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公園をちょっと南に歩くと大きな木々で清華亭はもう見えなかった。近くの北大構内を流れる「サクシュコトニ川」の源流となる湧き水が公園の至る所にあり秋には鮭が上がって来たと伝えられている。
偕楽園緑地 (偕楽園跡) 公園・植物園
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清華亭から「北海道庁 旧本庁舎(赤れんが庁舎)」まで徒歩20分位で到着した。
明治12年に焼失した開拓使本庁舎に代わり1888(明治21)年に建てられた。設計は北海道庁技師の平井晴二郎。地上2階、地下一階、八角塔屋付の煉瓦の建物。北海道庁旧本庁舎 名所・史跡
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南側に入り口がありスロープもある。
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赤煉瓦の建物に入る。入館料は一般300円、大学生高校生200円その他無料。ガイドツアー料は一般1人500円。なだらかでワイドな2階に通じる木造の階段は登りやすい。
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2階には赤い絨毯が敷いてある
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片岡球子の人物像4人
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阿寒湖畔の松浦武四郎 風景図 岩橋英遠 画
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赤れんが旧本庁舎の模型。敷地面積1654.4平方メートル。延べ床面積は5004.3平方メートル
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赤れんがのシンボルである八角塔観覧は小学生以上1200円で1日4回各回所要30分・最大7名 となっている。庁舎の裏側。屋根の構造が見える。八角塔へは階段で登るそうだ。展望バルコニーへの階段は68段、ヘルメット着用で体力と高所に自信のある人のみ受け付けるとのこと
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開拓使長官室での会議風景。開拓計画を練る 久保 守 画。正面がケプロン開拓顧問、右の立ち姿が黒田清隆。
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2階 北海道の遺産と文化のフロア。各地の特徴的な工芸品が展示されている
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ワタスゲ が綺麗にアレンジされていた
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「麦」どうも植物に目が行く
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重要文化財として指定を受けた昭和44年の長官室が再現されていた。
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長官室のカーテン。赤のドレープが重厚さを表す
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白いカバーで覆われた椅子が並ぶ長官室。壁紙の模様は雪の結晶。
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シャンデリア。歴代の長官・知事の写真があった。
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長官室から出た次の部屋。現在地と札幌の市街図
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2階から1階を見る
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島松での別離 田中 忠雄 画。旧島松駅逓所(北広島)でクラーク博士と別れの場面。クラークが指を指している人物を巡って数々の憶測あり。「Boy‘s be ambitious! Like this old man,,,.」のセリフから右奥に居る老人(中山久蔵)を指していると言う説も、、、。
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2階から1階へ降りる。
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松本十郎(アイヌの人々を大事にした開拓の偉人)と中山久蔵(寒地稲作の父)。階段の踊り場。
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2階の階段降り口から一階正面出入り口を見下ろす。
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アイヌ文化と歴史。アイヌ古式舞踊が上映される
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北方領土が床に描かれている
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北方領土から北海道の方向を見る
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松浦武四郎とその歩み。彼は6回に渡って北海道を訪れている。アイヌの人々と融和し様々な資料を残している。北海道の名付け親だ。
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階段のスペースは吹き抜けになっている。
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階段の降り口のアーチが洋風の趣き。
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一階の中央には地域情報とにぎわいのフロア。円形に陳列棚が並ぶ。中央には座って休める大きなソファーが。
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北海道179市町村全ての特産品が陳列されている
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一階の南側出口付近、廊下の突き当たり。左側に赤れんがショップがある。
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赤れんが売店ショップ
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地域の魅力発信のフロアが中央にあり、ダーツで当てた場所の市町村が画像に現れ、様々な情報が流れる。ゲーム感覚で楽しめる仕組み。
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地下一階に降りると、北方領土のジオラマ展示室。
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その隣の部屋には「樺太」からの引き揚げ船。ソ連に占領され追い出された日本人が溢れるほど乗り合わせ、桟橋から落ちた人も居ると聞いた事がある。
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樺太の産業
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樺太の産業を忍ばせる貴重な写真。
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遺品の数々
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ソ連との国境をめぐる歴史
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戦争末期から北海道への移住・引き上げまでの歴史が年表になっていた。
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樺太がソ連の領土になるまで、「日本領期」と呼ぶのは初めて知った。
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日本領期40年の歴史。母方の叔父叔母が若かった頃は樺太で生活していた。その頃の話をよく聞いたものだ。
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樺太の南半分北緯50度以南は40年間日本の領土だったのだ。こんなにも多くの学校があったなんて、、、。
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その頃の通知箋
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ソ連軍が迫り、通信隊が自決した頃の史実がここにも。
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地下から赤れんが旧庁舎の建物を出て議事堂へ移動する
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軒下のレンガの装飾(積み方)が美しかった。使われたレンガは白石村(現・札幌市白石区)の鈴木煉瓦工場など数件のレンガを使用。長手と小口を交互に積むフランス積みで約250万個が使われたとのこと。
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南出口はスロープになっていて当然車椅子にも対応している。一回外部に出ても一枚のチケットで4回まで出入り出来る。
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旧庁舎から北西の位置に「北海道道議会議事堂」がある。2020(令和2)年2月完成。早速行ってみる。
北海道議会 食堂 グルメ・レストラン
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議事堂の一階は道民ホール。机と椅子が自由に使える。食堂や議会中継を放映するTV、展示コーナー、多目的トイレ、授乳室などがある。改築された内部は「北海道の森」をモチーフに木漏れ日が差し込むようなデザインとして道産材をふんだんに使用した温かみのある空間を北海道の四季をテーマに演出している。 毎週月曜と木曜の午前10時に見学会を実施している。
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議事堂でも総務課のガイド役の方が説明してくれた。6階の傍聴者ロビー(スカイギャラリー)へは手続きせずにエレベーターで上がる事ができる。
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傍聴ロビーはスカイギャラリーと呼ばれ、道産の木材がふんだんに使われ、木の匂いがした。
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ガラス張りの広いスカイギャラリーから赤れんがの建物が見下ろせた。素晴らしい眺めを楽しめる。八角塔の屋根の色は以前、緑青色だった。今回の修復で新しく葺き替えられたため銅色になっている。
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ギャラリーから議場に入る。傍聴席も車椅子対応。現在の議会の話題は原子力発電所 泊(トマリ)原発3号機の問題。道民の合意が無ければ稼働できない。
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馬蹄形の議場は全国でも唯一の形で特徴的。議場内は演台まで段差なしで往来できる。席は左から大きい党派で当選回数順に前から座る。議員数は100名で女性議員17名だそう。
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一階の議員食堂の近くにやって来た。このTV モニターには議会の様子が中継で映し出される。待合室のようになっている。
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道議会の食堂にて昼食をとる。誰でも利用できる。テーブルごとに現金で支払う形式には驚いた。
北海道議会 食堂 グルメ・レストラン
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お蕎麦がグラムによって三段階に注文できる。最高1kgまであり、挑戦した人は食べ切れなくて閉口していた。
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温かい山菜そば。大抵のメニューは750円前後でとても安い。
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オムライスは卵がトロリ、デミグラスソースに絡めて最高に美味しかった。
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議事堂を後に昭和感あふれる「純喫茶オリンピア」に寄る。東京オリンピックが開催された1964年に創設、札幌で現存する最古の喫茶店として知られている。
オリンピア グルメ・レストラン
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地下一階にて順番を待つこと20分。ようやく入店出来た。こんなに混んでいるとは思わなかった。
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誰かが昔懐かしいプディングを頼んだ。
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レトロ感たっぷり。コーヒーの味も中々美味しかったが、ゆっくり時が流れているような雰囲気だった。
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レジの方を写す。ここはカードが使えた。
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赤れんがテラスを通って帰路についた。このスペースは様々なイベントに使用されている。フラワーフェスティバルの時期5~6月には、一面花びらのアートで飾られる。
赤れんがテラス ショッピングモール
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