4個の人間の脳のオルガノイドを内蔵したファイナルスパーク社の多電極アレイ。それぞれのオルガノイドは8本の電極につながっている。(Photograph Courtesy FinalSpark) レトロなテニスのテレビゲーム「ポン」の原始的なシミュレーションには、培養されたヒトまたはマウスの脳細胞の塊が接続されていた。電気的な刺激と記録を通じて、研究者たちはこの「ミニ脳」にボールがどこにあるかを教えたところ、5分も経つとひとりでにラケット(パドル)を上下に移動し始め、短い試合を行えるようになった。オーストラリアの研究チームが2022年11月に学術誌「Neuron」に発表した研究結果だ。 ポンの実験は、ニューロン(神経細胞)が培養用のペトリ皿のなかでもリアルタイムで学び、フィードバックに反応できることを示したと言うのは、米ジョンズ・ホプキンス大学ブルームバーグ公衆衛生大学院の助教を務めるレナ・ス

