セキュリティリサーチャー辻伸弘氏が、サイバーセキュリティの世界におけるさまざまな“常識”や思い込みに、次々と一石を投じる新連載。第1回は、辻氏のキャリアの原点でもあるペネトレーションテストにつき、身を切る思いで問題を提起する。 サイバーセキュリティでは、われわれ守る側の手法も考え方も、脅威の進化に合わせて進化し続けなければならない。かつては最先端とされてきたアプローチが、いつの間にか時代遅れとなっていることもある。日々、業務に追われる中でそれに気付かないことは誰しもあるだろう。 そこで今回は、業界に根付いたある手法に関して、あえて一石を投じてみたいと思う。題して「ペネトレーションテストは死んだのか」。これは決して、安全圏から投げる石ではない。ペネトレーションテストは筆者のキャリアの原点であり、自らの身を切る思いで石を投じようとしている。本稿では筆者自身の歩みとともに、サイバー攻撃が遂げた根

