或る月の綺麗な夜、都内某所の音楽バーで次のような会話がありました。 「君は未来を信じるかい?」 「いや、悲観的です」 「どうして?」 「目に入ってくるもの耳にはいっていくるもの、全てが悪い話ばかりですから」 「希望は別に希望の色をしているわけじゃないぜ」 「どういう意味ですか?」 「夜明け前が一番暗いんだから、悲惨な状況にこそ希望の種があるってことさ」 「どうして、そんなに楽観的になれるんですか?」 「新しいものは、常に混乱の極みのカオスから生まれてきたからさ」 「そういうもんですか?」 「そうだ。信じられないかい?」 「ええ、納得いきませんけど」 「じゃあ、レディオヘッドのOKコンピューターでも聴きたまえ」 「はあ…?」

