名古屋市立大学の鈴木貞夫教授が、日本看護科学学会の英文誌(JJNS)に対し、極めて異例の「公開質問状」を提出しています。 その指摘は、科学の公正さ(インテグリティ)を揺るがしかねない重大な内容を含んでいます。また、若者世代へのワクチン接種という、リスクコミュニケーションにおいて重要なテーマとも深く関係しています。 そこで本稿では、できるだけ専門用語を避けつつ、一般の方にも伝わるように解説します。 HPVワクチンの安全性を示した「名古屋スタディ」まず、この背景には、日本におけるHPVワクチン(子宮頸がんワクチン)をめぐる大きな混乱があります。 2013年に同ワクチンの定期接種が始まりましたが、接種後に体調不良を訴える声が相次ぎ、国は開始からわずか2ヶ月で「積極的な接種推奨」を中止するに至りました。その後、ワクチン接種後の症状を訴える方々を中心に『全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会』が結成され

