前回に続いて,浮動小数点演算の実現方法について考えていきます.浮動小数点演算ではIEEE 754のフォーマットが有名ですが,ハードウェアで演算器を実現する場合,必ずしもこれに従う必要はありません.システムが要求する精度やハードウェアの制約をきちんと把握し,生成される回路構成を見通しながら論理合成すれば,効率の良い回路を設計できます.(編集部) 技術解説・連載「FPGAを使った数値演算回路実現の勘所」 バック・ナンバ 第1回 加算器の構成を考える 第2回 乗算器の構成を考える 第3回 浮動小数点演算器の構成を考える Part 1 1.IEEE 754をぶちこわせ FPGAで浮動小数点をうまく取り扱うための議論に入ります.ご大層な見出しをつけてしまいましたが,IEEE 754のフォーマットに従わなくても,十分浮動小数点の恩恵は受けられるのだ,という話をします. ●IEEE 754に従わな

