体面を守るだけの、砂上の楼閣のようなコミュニケーションが、組織から現実認識と学習能力を奪う 写真提供:chrisdorney/shutterstock.com 『マネジメント』(ダイヤモンド社)をはじめ、2005年に亡くなるまでに、39冊に及ぶ本を著し、多くの日本の経営者に影響を与えた経営学の巨人ドラッカー。本連載ではドラッカー学会共同代表の井坂康志氏が、変化の早い時代にこそ大切にしたいドラッカーが説いた「不易」の思考を、将来の「イノベーション」につなげる視点で解説する。 「言わなくても分かる」という空気が、組織の学びを妨げる――。ドラッカーが指摘した日本型組織の病根と、異論を生かす、あるべきリーダー像とは? なぜ「失敗」から学べないのか かつて旧日本軍は、ミッドウェー海戦での壊滅的な敗北という決定的な失敗から目を背け、組織的な学習を拒んだ。その結果、驚くほど忠実に同じ過ちを繰り返し、取り

