2013年12月12日19:25 カテゴリ 『日本幻想文学事典』上梓にあたって 以下に掲げるのは、『日本幻想文学大全Ⅲ 日本幻想文学事典』(ちくま文庫)の著者あとがきを一部改訂した拙文です。内容を確認するための一助になれば幸いです。 日本の幻想文学を対象とする〈事典〉を編纂執筆するのは、これで三度目となる。 最初が『別冊幻想文学6 日本幻想作家名鑑』(1991年9月刊)、二度目が国書刊行会版『日本幻想作家事典』(2009年10月刊)で、どちらも季刊「幻想文学」発行人を務めた石堂藍との共著であった。 両書は〈幻想文学〉というジャンルのワイドレンジを具体的に提示することを主眼に編纂したため、膨大な数にのぼるライトノベルや児童文学、官能系小説、詩歌、評論研究等々に至るまでが網羅されており、当事者が云うのも憚りあるが、一種壮大なカオス状態を呈していた。 それはそれで大いに意義あることだと今でも思っ

