TOTOの「ウォシュレット」のような高機能な日本のトイレ設備は、長年、海外では「馬鹿げた贅沢品」としてまともに取り合ってこられなかった。しかし近年、セレブを中心に、世界がようやく日本のトイレの魅力に気づきつつある。米紙「ニューヨーク・タイムズ」は、いまも進化し続ける「音姫」などの擬音装置に注目した。 日本のトイレの「音」 日本の公衆トイレの個室に足を踏み入れると、高確率でサウンドスケープ(音の風景)に包まれる。 それは、トイレと聞いて一般に想像されるような音ではない。聞こえてくるのは川のせせらぎ、時には陽気な鳥のさえずりも混じり、トイレ空間を聴覚的な「疑似自然空間」へと変える。まさに「自然の呼び声」に応えるのに最適の環境だ。 日本では、トイレ使用中の音を周囲に聞こえにくくするための「擬音装置」が広く普及している。定番はTOTOが製造する「音姫」だろう。これは日本特有のトイレエチケットで、川

