レアアースに関しても、これを中東の石油のような「戦略資源」にしていくという方針は、1980年代の最高指導者・鄧小平氏が示している。 今の中国が好き勝手に振る舞えるのは、ハイテク産業が隆盛となれば、この資源と精製を支配した国が世界を支配するという長期的ビジョンに沿っている。つまり、非常に悔しい話ではあるが、中国は半世紀前に「先手」を打っていたのだ。 では翻って我々はどうか。1980年代に「世界一のものづくり大国」と胸を張っていたとき、レアアース確保のためにどれだけ動いたのか。15年前、「オールジャパンで中国依存を減らした」と勝利に酔いしれた後、中国の「レアアース精製支配」を防ぐために何をしたのか。 もちろん、2010年に89.8%だった依存度を、2024年に62.9%まで減らしたというのはオールジャパンの努力でありそれ自体は素晴らしい。しかし、昨年秋に重希土をオーストラリアから初輸入したり、

