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tanpen.jp64に関するkitsのブックマーク (18)

  • マスターよしえ - 短編 第64期 #19

    作者: ハンニャ 文字数: 748 ○予選通過作品 おん歳79歳になる書道の人間国宝・よしえ師匠が、一番近い陸まで少なくとも2500kmはあろうかという沖にあらわれた。今日の師匠は『命知らず』と書かれたTシャツ一枚にジーンズという若い格好で、小さい船に乗り込み、へさき近くで”書”をしたためようとしている。こいつはどこにいても書をしたためるのである。 海は、荒れに荒れていた。よしえ師匠のまわりには15名のボディガードがこれでもかというほど水しぶきを浴びながら円陣を組んでいたが、彼らの任務はよしえ師匠を守ることよりもむしろ、紙を守ることだった。師匠に何の心配もしないで作業を続けてもらうためには、紙を守ることが不可欠である。15人に守られている紙はすごい人件費がかかっているわけだが、どこにでもある普通の紙だし、ふとした拍子にどこかへ飛んでいってしまいそうだ。しかしこのペラッペラの紙、よしえ師匠が

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    kits 2008/01/15
    ボディガードの苦労がしのばれます。
  • 擬装☆少女 千字一時物語19 - 短編 第64期 #18

    作者: 黒田皐月 ウェブサイト: 邪装空間 文字数: 1000 一月四日、午前十一時。昨日みんなで少し遅い初詣に行った神社の境内に、僕は一人立っていた。祭がないほどに小さな神社は、三が日を過ぎた今日はもう閑散としていた。木枯らしが音を立てて石畳を吹き抜け、僕は少し身震いをした。 今日は僕ではない僕の初詣。昨日慌しく下宿先に戻っていった姉の振袖は、重い割には寒い。濃い水色の地に白い小花柄の振袖に白地の帯、草履の鼻緒や腕から下げた巾着袋も振袖と同じ水色という配色が、この空の下では寒々しいかもしれない。 今年一年、平穏無事でありますように。縁起を担いで五円玉を賽銭箱にそっと入れ、ゆっくりと祈念を捧げた。声高に話をしながらであった昨日とは違い、今日は厳粛な気持ちでの参拝だ。境内から参道の階段に差しかかろうとした時、階段を静々と登ってくる一人の参拝者がいた。こんな時期に、誰だろう。ふと顔を窺った僕は

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    kits 2008/01/15
    なんかいい感じじゃーん(→主人公に対して)
  • 沼蝦 - 短編 第64期 #17

    作者: 川野佑己 ウェブサイト: ツンドラ 文字数: 1000 ☆優勝作品 新月の夜にヤマトヌマエビが全滅し、水槽の底砂にころりと転がっている様が昆虫のようで薄気味が悪いと思ったが、恭しく新聞紙にくるんで手を合わせた。土に埋めてしまおうかとも考えたが、厳冬期ゆえ分解はされないだろうと火曜日に荼毘に付した。要は燃えるごみの日に清掃車へ投げ込んだのだが、それも手を合わせれば赦されるだろうか。私とてヌマエビを死なす意図はなかったのだし、幾度かの脱皮を経て成長したあかつきには唐揚げにしてべてもよかったのだが、手を下すより早く、勝手に死んでしまった。この突然死は、新月の頃に起きやすいという脱皮不全であるらしい。 正月が明けきらないうちの新月といえば、正に新たな月であるから縁起がよさそうなものだが、当のところは満月の対に当たる。月明かりのない夜に脱皮する習性をなぜに身に着けたのか、私には解らないが

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    kits 2008/01/15
    あやしげな思考(だがそれが良い)。
  • 頃合 - 短編 第64期 #16

    第64期 #16 頃合 作者: qbc ウェブサイト: ツイッター 文字数: 1000 ○予選通過作品 (この作品は削除されました) Twitterに呟く はてなブックマークに追加 予選時の票(3) 決勝時の票(1) 編集: 短編

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    kits 2008/01/15
    これは http://tanpen.jp/bbs/nbbs.cgi/temp/367 という感想になるのも無理はない。/ それは久本の嫉妬でしょうか。
  • そして私は月光の道をたどり、この場所へ帰ってきた - 短編 第64期 #15

    作者: 三浦 文字数: 997 ○予選通過作品 歩いていた。いいや、歩かされていた。夜か、闇が、あたりを覆っていた。紐を握りしめていた、私を引いてゆく紐、張ったり、緩んだり、右へ向いたり、左へ向いたり、した、先のほうは闇夜にとけていた。 月が落ちていた、たくさん、ちいさな水たまり、そこに映り込んでいるのだった。見あげたが、なかった、月は。月は、地上のものだった。四角い水鏡が、そこにいる月が、私の足元を、紐が向かう道を照らしている。私の歩幅にちょうどぴったりの水鏡のタイル、そのつらなり、月がたわむ、ゆれる、たゆとう、ぴっち、ぴっち、ちゃっぷ、ちゃっぷ、音が、する。月が、音が、はねる、私は歩いている、歩かされている、が、私の足で歩いている。 悲しまなかった、僕は、彼女が棺にいれられた時も。死は、呼吸するのとおなじ、生きていることの細部だ、息が苦しいときに呼吸を意識するのとおなじ、近しい存在に死

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    kits 2008/01/15
    前前期・前期からの続きなのだろうか。
  • 無色 - 短編 第64期 #13

    作者: kawa 文字数: 394 起き抜けに紅色のカーテンを勢い良く開くと、白紙よりも鮮やかな雪景色が広がっていた。この地域では冬でも降雪がめったになくて、今も雪は降っていないのだけれど、確かに玄関先には雲のようなものが地表を覆っていて、僕はすっ転びそうになりながらズボンを履き替え、ボタンをちぎりそうな勢いで上着を替え、毛皮のコートを羽織り階下に行った。両親の姿はない。チャンスだ。僕は扉を蹴飛ばし外に出、家の近くの公園に走ろうとした。その時にうっかり足を滑らせて頭を打った。雲は守ってくれなかった。 目を開けると、素っ気ない白色で一面が塗られた部屋にいた。ベッドも白いし服装も白い。目の前の女性の顔も白い。 「ほんまに、信じられん子やわあ。あんな所で頭打ちよるなんて」 「気ぃ付けぇよ。そんなことばっかしよるんやったら、おちおち出掛けることも出来へん」 二人は笑い合っていた。なるほどと僕は思っ

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    kits 2008/01/14
    事態の深刻さとは別にほのぼの感。
  • 数学と生活 - 短編 第64期 #12

    作者: 宇加谷 研一郎 ウェブサイト: kenichiro_u's stories 文字数: 1000 伯父は根津駅前の吉野家を指定した。私達はカウンターで早速牛丼を注文する。 「これはどちらかといえば計量社会学かもしれねえが、ってるもので性格がきまるという統計がある」 「うん」 「この牛丼のウマさには無駄がねえ。肉がぱさついてる、べられんというのはプチブルの見解であって意外にテタンジェの辛口にあう。それはともかく、飯をかき込む衝動が大事だ」 私達は店を出て、伯父の仕事場である校舎へ向かった。その日はゼミがあるらしく、同年代の賢そうな男女数名を交えて、議論が始まった。 「おい。虚数乗法論の高次元拡張についての谷山豊をふまえてねーな。それに座標に依存しすぎだ」 私は別次元の話に興味はなかったが、急に数学の先生っぽくなった伯父や、先輩のスパイクを受けているバレー部員のような、熱心な態度が教

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    kits 2008/01/14
    宇加谷さんらしい話
  • 剥がれてしまったので - 短編 第64期 #11

    作者: わたなべ かおる ウェブサイト: なべトーク 文字数: 1000 爪が剥がれてしまったので、医者に行った。 ちょっとした不注意で、左手の親指の爪を柱に突き立てるようにひっかけてしまった。数ヶ月前に心身の疲れから、あまり事がとれず、そのときの痕跡がくっきりと爪に現れていた。ガタンと真横に一筋、この部分が作られる頃に栄養不足だったのだよと、責め立てるように爪がくぼんでいる。そこで折れるだろうな、と思っていたら、やはり折れた。気をつけているつもりでも、こういうことは、避けられない。 まだ伸びきっていなかったので、生爪が5ミリほど剥がれた。爪が剥がれると破傷風になる。それが怖くて医者へ行った。 「どうしましたか」 「爪を柱にひっかけてしまいました」 私は一応、剥がれた爪を持参した。もげた腕や脚をつなぐように、爪も元通りに戻してもらえたらと思った。 「これは、当に柱にひっかけたのですか」

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    kits 2008/01/14
    なぜに箸(医者も看護婦も)。/ 契約を交わすとどうなるのだろう。
  • 二人 - 短編 第64期 #10

    作者: fengshuang 文字数: 797 ぐぅっと飲み込んだ言葉は消化不良を起こし、それが身体に蔓延していく。 煙草を吸う人より、この身体の蝕みかたは、早いと思う。 昔はこうじゃなかった。笑顔と共にいた。 あの頃の笑顔を今は浮かべることができず、過去の、笑顔で映っている写真が別人のようで、私はそれらの写真を焼き捨てた。 ただ、一枚。たった一枚、それだけは誰も知らない箇所にしまってある。 私だって笑えたんだという記憶と共に。 環境によって人の顔はこうも変わるものなのだろうか。歳も重ねた。けれど、変わらずにいる同じ顔を見ると、打ちのめされる。 笑おうと口の端しを上げても、引き攣ってみえる。自嘲するのは簡単。ふっと浮かべる笑みはすべて自嘲だと言い切ることすらできる。 それでも。都合の良い希望を持ち続けている。どんなに落ちぶれても、毅然としたものを持ち続けていたい。蝕んでいく中でも、最後の希

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    kits 2008/01/14
    もう少し具体的な出来事に踏み込んでほしかったような。
  • The Little House - 短編 第64期 #9

    作者: 虚構倶楽部 文字数: 1000 舞台の上の螺旋階段を、彼女は軽やかに駆けあがり、ベランダの柵をつかんで両足を踏ん張る。そして観客席の三列目の中央にいる僕に、視線を向ける。天井にぶら下がる照明の光を反射して、彼女の大きな漆黒の瞳がふたつ、その暗闇をいっそう際立たせる。 「わたしは木でできた人形。鼻の低いピノキオ。いつか人間になれる、いつか幸せになれると信じている、悲しい人形」 彼女は言った。叶わぬ恋の台詞を。 リハーサルは完璧だった。しかし彼女だけはそう思わなかった。スタッフが帰り支度を始めたころに、もう一度、と言ってきた。役者がやる気を見せてくれるのは演出家にとって幸せなことだ。彼女とふたりだけで、やることにした。 バージニア・リー・バートンの「ちいさいおうち」の翻案は、いささか衒学的だが台もよく、スタッフの仕事も充実していた。 「そして、あなたはピグマリオン。あなたは、わたしに

    kits
    kits 2008/01/14
    捨てることはないのに。
  • 関係性の科学 - 短編 第64期 #8

    作者: makieba ウェブサイト: ヰタ ピグマリオニス 文字数: 1000 目に見えないが電波は飛んでいるはずだ。 にもかかわらずチャンネルが合わないのはなぜか。 考えられる可能性としては受信機の故障である。 以前から受信機は故障していたようにも思える。 しかし確信はない。 ちゃんと動作している状態の受信機を見たことがないのだ。 あるいは、この部屋は電波の届かないところなのかもしれない。 そういえば壁の層が厚い気がする。 しかしそれも確信はない。 私はこの部屋から出たことがないのだ。 この部屋に入ったとき、ドアには≪関係性の科学≫と書かれたプレートが貼ってあったと記憶している。 だからこの部屋はきっと≪関係性の科学≫の部屋だ。 さてながら私は、≪関係性の科学≫の研究者なのか、それとも被験者なのか。 さあ、わからない……。 いずれにしても当面の問題は、早急にチャンネルを合わせなければい

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    kits 2008/01/14
    結論の無い独白
  • 拳銃の神様 - 短編 第64期 #7

    作者: 笹帽子 ウェブサイト: 笹帽子の樹 文字数: 1000 ○予選通過作品 男が僕に拳銃を向けていた。 「な、なんですか」 「拳銃の神様だ。いいから入れなさい」と男がマスク越しに言う。 マスクだけじゃない。サングラスにグレーのハンチング帽、服は背広の上にコートで黒ずくめ、危ない匂いがぷんぷんする。確認もせずにドアを開けたのを後悔しても遅い。 「え、いや、神様? 拳銃?」 ずしりと重そうな拳銃を前にして、もうほとんど腰を抜かしている僕を半ば押しのけ、男は家の中へ入った。薄汚れた畳にどっかと腰を下ろし、早くもその空間になじんでいる。正直、こんなのになじまれたのが悔しい。 「まあ君も座れ」と自称拳銃の神様は言った。 男は、とりあえず出してみたオレンジジュースを飲んだ。出しといて言うのもあれだが良い年してなっちゃんをそんなおいしそうに飲むな。 「それで、あなたは、その……」 「拳銃の神様だ」

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    kits 2008/01/14
    冒頭からすっと話に入れました。
  • 君の瞳 - 短編 第64期 #6

    第64期 #6 君の瞳 作者: 八代 翔 ウェブサイト: Official web site 文字数: 1000 (この作品は削除されました) Twitterに呟く はてなブックマークに追加 予選時の票(2) Copyright © 2008 八代 翔 / 編集: 短編

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    kits 2008/01/14
    第一話から第二章とは予想外。/ そこで第四章が来るか。
  • 仰ぐ空と花言葉 - 短編 第64期 #5

    作者: 櫻 愛美 ウェブサイト: 桃色の櫻 散る 文字数: 1000 昼下がり。 まばらに浮かぶ白い雲と澄み渡る青空を仰いでいる。古ぼけた遊具のある公園の椅子に腰を沈め、雲の流れを目で追う。 時折ヤブツバキの甘い香りが香る。……そんなはずはない。真っ赤な花びらのヤブツバキは、遠慮気味に私の背後で息を凝らしている。 ヤブツバキが花開く冬の候。私はかじかんだ掌に息を吹きかけ、まだかまだかと貴方が来るのを待っている。 一途な彼は私の愛しい人。 『ツバキの公園に来て?』 理由も聞かされないまま言われたとおり、この公園に来た。 空から目を離し、ツバキを視界に入れた。葉は青々して、赤い顔も見せている花びらやまだ蕾のものもある。古ぼた公園とは対照に、咲き誇っているように見えるが、何故かツバキは一歩引いているように見える。 私は何故だろうと顔をしかめた。 近くには川原がある。川のせせらぎに耳を傾けながらう

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    kits 2008/01/14
    甘ーい。/ ツバキ立場無いような。
  • 真夜中の待ち合わせ - 短編 第64期 #4

    作者: 柊葉一 文字数: 816 午前2時。タイムオーバだ。 加也は携帯のディスプレイに溜息を落とし、パチンとそれを閉じると、部屋の明かりを名残り惜しく消してベットに潜り込んだ。 もう2週間が経とうとしている。 すっぽりと頭まで布団をかぶった暗がりの中で、加也は指折り数えた。 もう、2週間会ってないんだな。 溜息が自分へ追い討ちをかける。いい加減自分に飽きたのかしらと、自虐的な思いに身を委ね、そんな自分がまた情けなくなった。 もともと誠実な恋じゃないのは理解している。しかしもう、そんなジレンマに苛まれることもなくなった。感覚麻痺とはこのことだろうか。 目をつむる。しつこく溜息を一つ。聞こえてしまえばいい、と思った。 そのとき枕もとの携帯が、待ち焦がれていた特別な着信音を歌いだした。飛び起きてベットに座り込み、携帯をつかみ取る。なんて素早い動作だろうと自分で関心するくらい。 「……もしもし」

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    kits 2008/01/14
    也がつくと男の名前に見える。
  • 憩いのひととき - 短編 第64期 #3

    作者: 茹でたうどん 文字数: 1000 日曜日の午後は、家の近くの喫茶店で時間を潰すのが日課だ。仕事の事みたいな面倒な事を忘れて、のんびりとした暖かいひとときを過ごすのだ。 いつもと変わらない時間に喫茶店に入ると、いつも店に入る時と同じウェイトレスが店内を歩き回っている。 手近な席に座ると、最寄のウェイトレスが歩いてきた。綺麗に掃除された店内が輝いて見える。 近くを歩いていたウェイトレスに注文を聞かれて、いつもと同じようにミルクティーを頼んだ。「かしこまりました」と言って歩き去って行くウェイトレスを見ながら、いつもと変わっていない事にささやかな安堵を感じた。 最近疲れているような気がする。日曜日に家から歩く、ほんの僅かの距離だけでも、足が重くなっていく。きっと連日連夜の残業のせいなのだろう。 ミルクティーはまだかと店の隅々まで見ていると、向こうから歩いてくるウェイトレスが視界に入った。真

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    kits 2008/01/14
    話の筋とは別にウェイトレスの描写が詳しい気がする
  • お支払いはカードで。 - 短編 第64期 #2

    作者: Draw 文字数: 998 カードで。 口癖になってしまったみたいだ。 なんて素晴らしいんだろう。 これさえあればどんなものだって買える。 所詮世の中は金。何で今まで気付かなかったんだろう。 「お支払いは?」「カードで。」 なに、後で返せばいいんだ。後でね。 仕事も辞めて遊んで暮らすことにした。 今日も起きると、予約しておいたリムジンが出迎える。 確か、ママは宝石を欲しがってたな。 このリムジンの使用料は勿論、何から何までカードで払う。 どんなものも最高級品でないとね。 それにしても、貧乏人は可哀想で馬鹿だ。 なんでカードを作らないんだろう。 それに引き換え、僕は天才だ。僕は偉いぞ。 リムジンが宝石店に着く。 もう一回行くのは面倒だから、あれもこれも全部買ってあげよう。 初老の店員が何故か頭を下げてきた。恐れ入ったのだろうか。 店員は口を開いた。 「お客様のカードは会社側で引き止め

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    kits 2008/01/14
    最後は力の勝負になるのか。
  • rocketttt - 短編 第64期 #1

    作者: 藤舟 ウェブサイト: . 文字数: 918 僕の仕事はロケット花火を分解して中の火薬を集めることだった。仲間の水城の仕事は適当な大きさの軸棒にそれを詰めることだった。 「ペンシルロケットってんだよ。」 水城は相変わらず偉そうに言った。 一号機はアルミのキャップに厚紙の尾翼を付けたささやかなV2ロケット。何事も小さい積み重ねから始めないといけないのだ、いきなり手を広げて失敗しちゃったお前の親父みたいになるからな、という水城の意見には賛成だった。今でもばかなオヤジは水城の親父と時々飲みに行って調子に乗っておごったりしてるみたいだが、しかし実のところやっぱり僕の家より水城の家の方が金がないのは変わっていなかったのだった。 感動の初打ち上げになるはずだった初号機は導火線がキャップの口にとどいた瞬間に軽く爆発した。 「成功に犠牲は付き物だろ?」 それよりも俺たちの失敗時の安全対策がうまく働い

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    kits 2008/01/14
    郷愁的な何か。/ 火薬で遊ぶのは楽しい。
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