序論“おさらが4まいあります。 1まいのおさらにみかんが5こずつのっています。 みかんはぜんぶでなんこあるでしょう。” 小学校2年生で掛け算を習うとすぐに登場する典型的な文章題である。この問題に「4×5 (=20)」という計算式を以て「20個」と答えると,式の方には×をつけられることがある。なぜか? このような文章題における掛け算の式は (1つ分の数)×(いくつ分) の形で書くルールになっているという。この問題文に記された場面は, 「5個ずつ」みかんの乗った皿が「4枚」ある だから, 1つ分の数=5 いくつ分=4 であり,したがって「5×4」という順序で書くのが正しいということである。 このルールの根拠は何か。それは,小2における掛け算では 5×4 は 5+5+5+5 のこと (※1) 4×5 は 4+4+4+4+4 のこと という“定義”になっているためだという。この5+5+5+5のよう

