だいたい10年に1回くらい,中国によるレアアース独占について騒ぐ言論が出てくる.前回は,2010年にポール・クルーグマンが書いた文章がそれだった: なんとも不思議なことに,こういうことが起きてるのに国家安全保証の面ですら誰も警鐘を鳴らしていない.政策担当者たちときたら,アメリカのレアアース産業が閉業していくなか,ただ手をこまねいている(…).その結果,中東の石油国家の暴君たちすら夢見ることのない独占の立場が生じている. (…)この事態で,アメリカの政策担当者たちの無為無策ぶりが浮き彫りになっている.信頼できない体制が重要な物資を完全に掌握しているさなかに,彼らはなにもしなかった. この文章が出て数年後に,この危機が誇張されているとぼくは指摘した: 中国政府は,一時的な独占力を利用したがっているかもしれないし,そうではないかもしれない.ただ,中国の生産者たちは合法・非合法どちらの面でも輸出禁

