Virtual realityという言葉はだいぶ古くから使われている。確かな記憶ではないのだけれど、VRなんてものが実質的になかった1990年代にはもうあちこちで目にしていた(だからジャミロクワイのVirtual Insanityなんて曲も生まれたわけだろう)。Virtualという英単語は「実質的な」という意味だと高校時代に習ったから、「実際には現実ではないけれど現実と実質的に同じ状態」という意味なんだろうとすぐに理解できた。なので、「バーチャル」が「現実ではない」「デジタル上だけの」という意味で急速に広がっていくのにはずいぶんと違和感を覚えたのが記憶に残っている。たとえば「近頃の若者はバーチャルな世界だけで現実を見ていない」みたいな言い方ね。1990年代には(確か00年代にも)そういうふうな「バーチャル」の用いられ方は普通だった。いや、virtualっていうのは「実質的に」だから、決して

