フロイトやラカンの精神分析理論は、使用される専門用語の数が多く、専門用語によって指示される概念が難解であるだけでなく、その理論の全体を見渡す為には構造論・力動論・発達論・臨床技法など複数の理論を系統的に参照する必要があります。 その精神分析の複雑さを必要最小限なレベルに低減させ、実用性を向上させた理論に『精神分析の口語訳』と呼ばれる『交流分析(Transactional Analysis)』があります。 アメリカの精神科医エリック・バーン(Eric Berne 1910-1970)が考案した交流分析は、構造論を日常言語に置き換え、発達論を親子の情緒的交流の次元に簡略化し、力動論を分かりやすいコミュニケーション論で説明しました。 交流分析の最大の特徴は、エゴグラムという簡単な答えやすい項目で構成される質問紙法を用いて客観的にパーソナリティを分析できる点にあります。 エゴグラムで得られたデータ

