大きなレガシーシステムはたいてい「動いているが、なぜそのような作りになっているか誰もわからない」といった状態になっている。下手に変更すればシステムが動かなくなることを担当者は身にしみて知っている。日々の業務が動いていることのほうが重要なので「なるべくシステムを変えない」ことがシステム部門としての至上命令になっていたりする。事業を支援するはずのシステムが、その発展を阻害しているなんて悪い冗談だ。 さすがにこのようなシステムなら、もののわかる経営者であれば危機感を覚える。絶え間なく変化する市場に合わせて新しいサービスを考案して事業に組み込まねばならないからだ。変化を禁じられた事業なんて死んだも同然だ。そこで大きな予算を用意して刷新プロジェクトを立ち上げるのだが、けっきょくもともとの構造をそっくり別のプラットフォームに移し変えただけのようなシステムが出来上がることがじつは少なくない。 理由はいく

