色鮮やかな化粧まわしに行司の装束、そして館内に響きわたる乾いた拍子木の音。非日常の景色が広がる大相撲には、私たちの食生活に欠かせない塩が、大切な役割を果たしています。 立ち合いの前に関取が土俵にまく塩は「清めの塩」と呼ばれ、神聖な土俵を清めて邪気を払い、関取の心身を清めて安全を祈るという意味が込められています。また関取がすり傷を負った際に、消毒作用が働くことも。 では、この清めの塩がどこから来ているのか、みなさんはご存知ですか? スポーツ雑誌の編集者にたずねられ、筆者は答えに窮しました。そんなこと、一度も考えたことがなかったからです。

