昨今の年金記録の問題、防衛省における文書の誤廃棄、厚生省の不適切な文書管理など、行政機関における文書のずさんな管理が相次いでおります。これに対して、政府は公文書の在り方について検討を進め、公文書の移管・保存・利用の整備に関する法律「公文書管理法」を2009年に制定し、2011年4月に施行されることになりました。公文書管理法の成立は、日本の文書管理、アーカイブズの歴史の中でも画期的な出来事となると評価されていますが、同時にセキュアで保証された文書管理システムの構築も求められます。 本コラムでは、法律の概要と総務省を中心として開発中の文書管理システム化について2回にわたって概要を報告します。 1. 公文書管理法 公文書管理法は<*1>、公文書に関して現用文書の管理と歴史的な文書の永久保存であるアーカイブズ(非現用文書)が一元化されておらず、また文書のライフサイクル管理の整備が不十分であったとの

