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released May 6, 2025

非実在山シリーズ、第三作目はGORGE.INスタート時にコンピに参加したあのブーティスト。しかし、10年近く音沙汰の無かったことでも知られる、祝子涅槃(ほうり ねはん)がようやく近況をリリースした。

本名・祝子辰巳。1952年、宮崎県延岡・祝子川渓谷で誕生。産声が峡谷に反響して小規模地震を誘発したという“出生震”の逸話から、その生涯は常に地鳴りと共にある。10代で家を飛び出し、岩盤に耳を当て骨伝導で音を“味わう”独自の修行を開始。1971年、自ら削った花崗岩を盤面に用いた“石臼ターンテーブル”でゴルジェ初のソノシートを制作するが、針が削れ盤もすり減るたび音が変質する不可逆サウンドは、後にノイズ/コンセプチュアル・アートの原点と崇められた、と本人は語る。

1978年、幅10 mの鉄製筏に機材を載せ滝壺へ突入した《滝音曼荼羅》。怒涛の水圧でターンテーブルが毎分1万回転に達し発火、空中で爆散した直後に“音の残像”だけが滝壺上空で渦を巻いたという。観客ゼロながら、偶然通過した気象衛星が電磁波残響を録音し、世界的カルト盤『Echoes of Vaporized Vinyl』として流通したが、今の残存枚数は0枚とされる。

80〜90年代にはヒマラヤ遠征。標高6000 mの氷壁に80本のマリンバ鍵盤を打ち込み、《氷壁パーカッション》を創出。酸欠寸前の演奏は「聴く臨死体験」と呼ばれ、修験者が三日で悟りを開いた逸話が残る。1988年には雪崩で埋没した仲間を、雪洞内での即興ドラムの振動で雪を液状化させ救出した“音響救助劇”がネパール議会に「音響救助条例」を提出させる騒動へ発展したと一部では噂される。

2000年代、帰国した祝子は廃校を改装した私塾《祝子道場》を開校。床下に川を引き込み常時地鳴りが轟く教室で、弟子に「渓谷へ向かって一年叫び続けろ」という入門試練を課す苛烈な育成法を確立。声帯を潰した門下生ほど世界のフェスで名を上げる怪現象があったとされるが、確認した者は居ない。

そして2025年、祝子涅槃の半世紀にわたる“渓谷神話”を総括する最新作がついに姿を現す。タイトルは『超崩山(ちょうほうざん)』――大地を震わせ続けた男が、今度は山そのものを“音で崩落させる”と宣言する終末的ゴルジェ・シンフォニーだ。リリースは GORGE.IN。世界が聴覚か地殻か、どちらを先に裂かれるのか――その答えを示すのは、祝子涅槃と『超崩山』である。

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