通信カラオケ・JOYSOUNDは、2025年10月クールの秋アニメ作品の関連曲を対象とした「2025年 秋アニメ主題歌 カラオケランキング」を発表した。

  • 『クレヨンしんちゃん』

    『クレヨンしんちゃん』

このランキングは、カラオケの歌唱回数に基づいて集計したもの。首位に輝いたのは、FRUITS ZIPPERが手掛けたTVアニメ『クレヨンしんちゃん』の新主題歌「はちゃめちゃわちゃライフ!」。予測不能で元気いっぱいな楽曲展開が、自由奔放な作品の世界観と抜群の親和性をみせている。FRUITS ZIPPERらしさあふれる明るくキャッチーなメロディと、耳に残るフレーズが印象的で、初めて聴いても思わず口ずさんでしまう中毒性の高い一曲だ。

2位にはTVアニメ『僕のヒーローアカデミア FINAL SEASON』のエンディングテーマ「I」がランクイン。BUMP OF CHICKENらしい疾走感あふれるメロディーに、主人公たちの成長や絆を感じさせる歌詞が重なり、作品世界を深く印象づける楽曲だった。

そして、“ダークホース枠”として大きな話題を呼んだのが、『野原ひろし 昼メシの流儀』。本ランキングで3位を獲得したオープニング主題歌「ごはん食べヨ」は、疲れた現代人の心と体にそっと沁みわたる、どこか安心感のあるメロディーと歌詞が印象的な一曲だ。

7位には『キングダム』第6シリーズのエンディングテーマ「咆哮」がランクイン。テンポはスローながらも、戦場の熱や緊張感を感じさせる『キングダム』の世界観に寄り添った楽曲で、友成空の力強い歌声はもちろん、歌詞に込められた隠れた仕掛けが作品ファンの心をつかみ、「熱い!」と大きな支持を集めた。

10位は、『最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか』のエンディングテーマ「戦場の華」。2023年の活動休止後、CHiCO with HoneyWorksとして約2年ぶりに発表された一曲で、真っ直ぐで芯の強さを感じさせる熱いロックサウンドが、主人公の強さと美しさを鮮明にイメージさせる。

また、デジタルマーケティングサービスを提供するGEM Partnersが調査・集計した定額制動画配信サービスにおけるアニメ作品の視聴者数ランキングでは、人気シリーズの続編が圧倒的な強さを見せた。中でも首位を独走したのは『SPY×FAMILY Season 3』、2位以下に500pt以上の大差をつけての1位獲得となっている。

カラオケランキングで6位を獲得した本作のエンディングテーマ「灯を護る」は、スピッツにとってTVアニメ初の書き下ろし楽曲。優しくも力強いメロディーと、「悲しみ」から「希望」へと歩み出すような歌詞が、主人公の過去編が描かれるSeason 3の物語に寄り添い、作品世界に深い余韻を与えた。

2位を獲得した『僕のヒーローアカデミア FINAL SEASON』は、カラオケシーンにおいても爆発的な盛り上がりを見せた。BUMP OF CHICKENによるエンディングテーマ「I」が2位、ポルノグラフィティによるオープニングテーマ「THE REVO」は4位を獲得。物語がクライマックスへと向かう高い熱量が、そのままカラオケでの支持につながった、理想的なヒットパターンと言えるだろう。

一方、『ディズニー ツイステッドワンダーランド』は、ディズニープラス独占配信というプラットフォームの制約もあり、視聴者数ランキングでは37位に。しかし、カラオケランキングではオープニングテーマが5位、花江夏樹ら豪華キャストが歌唱するエンディングテーマが9位と、いずれもトップ10入りを達成している。

もともとゲームとして高い人気を誇り、多くのファンを抱える本作は、アニメ放送前から主題歌へのカラオケリクエストが多数寄せられていた。配信プラットフォームの枠を超え、原作ファン層の厚みや人気声優による楽曲そのものの求心力が、強く支持されていることを示す結果となった。

このランキングを受け、新作アニメを紹介する番組『つづきみ』MCの吉田尚記と結が対談した。

吉田:2025年秋クールはやっぱり『僕のヒーローアカデミア FINAL SEASON』が強かったですね。エンディングテーマの BUMP OF CHICKEN「I」 が2位、オープニングテーマの ポルノグラフィティ「THE REVO」 が4位と、作品はもちろん、アーティストのファンの熱量がランキングにしっかり表れました。

結:そうですね。6位の『SPY×FAMILY』Season 3も スピッツ ですもんね。だからこそ、やっぱり Mega Shinnosuke「ごはん食べヨ」の3位は目を引きます。YouTubeの再生回数もすごいですよね。話題になって、こうやって主題歌も注目されるっていう、すごく理想的な形だと思います。

吉田:オープニングは話題になりましたし、『野原ひろし 昼メシの流儀』のヒットが、2025年秋クールの最大のポイントですよね。

結:上位にメジャーアーティストが並ぶ中で、『ディズニー ツイステッドワンダーランド ザ アニメーション』のオープニングテーマが5位、エンディングテーマが9位に入ってきています。この並びで見ると異色ですが、ゲームのツイステファンの熱量がかなり高いので、この順位は納得です。

吉田:アニソンは今やスタジアムクラスのアーティストが、作品のことを理解して主題歌を制作するのが当たり前になっています。でも、昔のアニソンってもっと“空恐ろしいもの”だったと思うんですよ。言葉を選ばずに言うと、インパクト優先の“変なもの”が当たり前に出てくる。でも、型破りに音楽の楽しさを提案できるのがアニソンのいいところなんです。今回のMega Shinnosukeもそうですよね。「Weird(意味:怖い、変な、奇妙など)」っていう英語がありますけど、私はアニソンを「Stay weird」って思っていて、もっと“変な曲”がいっぱい出てほしいと思っています。

結:わかります。私もアニソンが好きになったきっかけは、きっとそういう気持ちだったと思います。

吉田:でも最近は、お行儀よくなりかけていて“アニソンいい子ちゃん問題”が少し気になります。

結:私自身、友達とカラオケに行くと、学生時代はJ-POPや最新曲を歌い切って、その後アニソンのターンっていう区切りがあったように思います。でも今は、流行ってる曲やみんなが好きな曲を歌うと、それがアニソンも兼ねているから、いちいち分けなくていいんですよね。

吉田:今回『キャッツ・アイ』のエンディングテーマ、Ado「CAT'S EYE」 が16位にランクインしましたね。私が思う、アニソンの歴史で最も重要な結節点の曲が「CAT'S EYE」なんです。なぜかというと、それまでのアニソンは“オールドアニソン”で、例えば『マジンガーZ』みたいにキャラクター名が歌詞に入る曲が多かった。その時代に、アーティストソングとアニソンを同時に成立させたスタイルを初めて実現したのが、杏里の「CAT'S EYE」だと思います。

結:その曲をAdoがカバーしているというのも、なかなか感慨深いですね。なるほど…吉田さんならではの視点です。

吉田:50歳だからね。

結:先日は誕生日おめでとうございました!

(※吉田アナは2025年12月12日に50歳の誕生日を迎えた)

【調査方法】インターネットアンケート
【調査対象】日本在住の15~69歳の男女
【延べ回答者数】週次約24,500人(日次 約3,500人)
※上記のサンプル数で日次調査を実施し、週次で集計
【集計期間】月曜~日曜
【数値重みづけ】総務省発表の人口統計を参考に回答者を性年代別に重みづけ
【集計方法】リーチしたエンタメ(映像/マンガ/書籍/家庭用ゲーム/アプリゲーム/音楽[アーティスト]/ラジオ・ポッドキャスト番組)について自由回答方式で日次の頻度で聴取し、GOD(GEM Original Database)に基づき体系的に整理・名寄せしたうえ、週次単位(月曜~日曜)で集計を実施

聴取したエンタメのうち、映像コンテンツにおける定額制動画配信サービスを利用して視聴したコンテンツのみを対象としている。映像コンテンツごとの視聴したシーズン数やエピソード数等は区別せず、一部でも観たと回答した人を視聴者としてカウント。また、劇場/テレビ版や海外/国内版も同一コンテンツとしてカウント(一部例外あり)。複数回観ても1カウントとしている。

※名寄せ辞書のアップデートに伴い、過去に遡って値が修正されることがある

【編集部MEMO】
FRUITS ZIPPERは、KAWAII LAB.発の7人組アイドルグループ。コンセプトは「原宿から世界へ」で、原宿カルチャーの発信地から“NEW KAWAII”を掲げたポップでカラフルな世界観を届けている。プロデューサーは木村ミサ。グループ名は「実を結ぶ(FRUIT)」と「元気を与える(ZIP)」を掛け合わせた造語で、前向きなエネルギーを詰め込んだネーミングになっている。2022年に配信リリースされた「わたしの一番かわいいところ」でグループの知名度を一気に押し上げた。