人との関わりの中で、ふと湧き上がる嫉妬や羨望。
じつはこうした感情が、私たちの“体の動き”と意外なかたちで結びついている可能性が、近年の研究で示されています。物を「上げる」「下げる」といった何気ない動作が、他者をどう感じるかに影響しているというのです。
また、姿勢や視線と気分との関係についても、興味深い知見が相次いでいます。
では、どんなシンプルな動作が心の状態を整える助けになるのでしょうか。堀田秀吾さんの大ヒット中の著書『ハーバード、スタンフォード、オックスフォード… 科学的に証明された すごい習慣大百科 人生が変わるテクニック112個集めました』(SBクリエイティブ)より紹介します。
上を向いたら気もちも上向く
モノをもち上げたり下げたりする感覚と人を上に見たり下に見たりする感覚はリンクする
「隣の芝生は青く見える」という言葉があるように、人間は他者がもっているものをうらやんでしまう性質をもっています。ときにそれは嫉妬へと変わってしまい、自分の感情を乱してしまうこともあります。
東京大学の田戸岡らの研究によると、人が自分と他人をどうとらえるかという考え方と、何かを「上げる」「下げる」といった体の感覚が、意外にも、ねたみや羨望といった感情と深く結びついていることがわかったといいます。
この研究では、実際にモノをもち上げたり下げたりする動作をしたときの感覚と、人を自分より上に感じたり下に見たりする気もちとの間に関連性があることを実証しています。
実験では、「自分」や「他人」と書かれたカードの位置を上げる動作と下げる動作を比較しました。
その結果、「他人」を上げる動作の場合は、よいねたみと位置づけることができる「羨望」の感情が、「自分」を下げる動作の場合は悪いねたみの象徴ともいえる「嫉妬」の感情が、より目立つ結果になったといいます。
また、視線を上げながら考えるとポジティブな出来事、視線を下げながら考えるとネガティブな出来事が思い起こされやすいとする研究もあります。
嫉妬という感情が湧き出そうなときは、空を見上げてみることも効果的です。気もちに整理がつきやすくなるはずです。
腕を交差させると痛みが軽減される
また、ミラノ・ビコッカ大学のガレースらは、健康な被験者8名に対してレーザー刺激を与え、意図的に痛みを感じさせるという実験を行っています。
この実験では、刺激の強さに関係なく、腕を交差させた被験者は、刺激によって引き起こされる感覚の強さが軽減されることが明らかになったといいます。
上を向いてみる、腕を交差させる。些細なアクションかもしれませんが、覚えておくと自分を傷めないアクションとして重宝するはずです。
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