家庭用電池にも参入。イーロン・マスクのクレイジーな構想

2015/5/17
イーロン・マスクが率いるテスラ・モーターズは2015年4月30日、家庭用バッテリー事業への参入を発表した。その狙いとは何か。そして、次々と新事業を繰り出す、イーロン・マスクの根底にある哲学とは何か。

問題を解決する手順

イーロン・マスクのもとで働く(働いていた)人々が繰り返し口にすることがある。彼は常に、「first principles(物事の原点)」に立ち返れと言い続けているのだ。
つまり、テスラ・モーターズやスペースXのエンジニアは、新鮮な視点で問題と向き合わなければならない。どんなことも憶測で決めつけず、自分の前に誰かがやったことを無条件で正しいと考えない。
技術的な問題点を系統立てて整理したうえで、最も基本的なレベルから解決していくのだ。物理学の基本に立ち返り、自然の法則に逆らうかどうかを考える。物理学的に可能だとわかったら、どんなに困難なプロジェクトに思えても、突き進むだけだ。
このアプローチはマスクが考案したわけではないが、彼はおそらく世界で最も熱心な信奉者だろう。その好例が、2015年4月30日に発表したエネルギー構想プロジェクト「テスラ・エナジー」だ。

量産による低価格化、洗練されたデザイン