全編スマホ撮影OK、リアルとデジタルの両軸の音楽体験を提供『響遊録-キョウユウロク- 其の弍』 レポート

2026.1.30
レポート
音楽

Maverick Mom×クレイジーウォウウォ!!×sanetii『響遊録-キョウユウロク- 其の弍』

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響遊録-キョウユウロク- 其の弍
2026.1.13 Shibuya eggman

TikTokやInstagramなどのSNSを中心に活動する楽曲紹介系インフルエンサー、総フォロワー数は約38万人にのぼる楽曲紹介系インフルエンサー・選曲日和が主催するライブイベント『響遊録-キョウユウロク-』。2025年5月4日に開催されて大盛況となった初回に続く第2回目、『響遊録-キョウユウロク- 其の弍』 が、1月13日(火)東京・Shibuya eggmanで行われた。出演したのはsanetii、クレイジーウォウウォ!!、Maverick Mom――SNSシーンで話題を集める3組のライブが繰り広げられた。
『響遊録-キョウユウロク-』のキャッチコピー「親指で出会った。全身で聴いた。」には、スマホの画面を通して出会った音楽を直に感じてほしいという願いが込められている。会場で味わった感動をSNSでたくさんの人々と共有してもらうために、全編スマホ撮影OKとなっているのも、このイベントの特徴の一つ。「リアル」と「デジタル」の両軸による音楽体験を提供する場だった『響遊録-キョウユウロク- 其の弍』 の模様をレポートする。


■Maverick Mom

Maverick Mom

オープニングを飾った「青く、春」に合わせて観客が一斉に打ち鳴らした手拍子。軽快なビート、瑞々しいメロディによって、瞬く間に爽やかな昂揚感が会場を彩った。続いて「ジーニアス」と「イエローメッセンジャー」も連発されてから迎えた小休止。「選曲日和や『響遊録』のSNSをご覧になってライブに来たって方、どれくらいいますか? 結構いますね。僕らも視聴者なんです。『これを聴くと元気になるアーティスト○○選』とか、そういうのを毎回見ながら、『俺らも来るんじゃないかな?』と勝手に期待していました(笑)」と語った南出大史(Vo,Gt)は、このイベントに出演できたことをとても喜んでいた。

Maverick Mom

Maverick Mom

絶妙なタイミングで響かせるハイトーンボイス、メンバー同士がキメやタメを完璧に共有しながら熱量を高めていく演奏は、その後も絶好調。「徒花」と「儚夏」を経て雪崩れ込んだ「Monster」は、飛び跳ねる人々のエネルギーがフロアを心地よく揺らした。タイゾー(Ba)と中野武瑠(Gt)のプレイの掛け合い、ON(Dr)によるパワフルルなドラミングもドラマチックに繰り広げられ、観客の間から上がった歓声。人気急上昇中の彼らの実力が存分に発揮されたライブだった。

Maverick Mom


■クレイジーウォウウォ!!

クレイジーウォウウォ!!

大きな拍手で出迎えられた杉村優希(Vo)、奥村温輝 (Gt)、内田琥太朗(Ba) 川口凜音人 (Dr)。疾走感とダンサブルなビートの併せ技が、序盤の「トンツカタンタン」と「ヒッサツワザ」の時点で抜群の冴え渡り方をしていた。「昨日、成人しました! 前の3人(杉村、奥村、内田)は、昨日、成人式。立派な、アダルティな大人になりました(笑)。これからのクレイジーウォウウォ!!はクールに、セクシーに、そしてプリミティブに……まあそんな感じで、魅力の渦に引き込んでいきたいと思います!」――元気いっぱいの杉村のMCを挟んで、「So sweet」がスタート。回転するミラーボールの光の粒子を浴びながら、観客は全力で踊っていた。

クレイジーウォウウォ!!

クレイジーウォウウォ!!

クレイジーウォウウォ!!

たくさんのタオルが勢いよく回転しながら盛り上がった「Toma」。瑞々しいメロディがじっくり高鳴った「水平線」。ビートを巧みに乗りこなしながら言葉を一気に放射する杉村にワクワクさせられた「VIVA!!」。興奮を露わにした観客のコールが加わった「少年じだーい」……フレッシュな輝きを帯びつつも、サウンドの切れ味は鋭利。ラストを飾った「Step」は、観客と交わし合った歌声が爽やかな熱気を生んだ。

クレイジーウォウウォ!!

クレイジーウォウウォ!!


■sanetii

sanetii

バンドの演奏がスタートした直後、「あけましておめでとう、東京!」と言って、ステージに飛び出してきたsanetii。観客と一緒にタイトルコールをして幕開けたオープニングナンバーは、「リスミーリスミー」。ファンキーでグルーヴィーなサウンドに合わせて踊り、歌う人々の輪がフロア内に広がった。続いて「大団円」と「SPEC!」も届けられてから迎えたMCタイム。帽子を目深に被っている理由について、「これには合理的な理由があって。先週、間違って眉を剃ってしまって、絶対見えへんようにしてます」とsanetiiは説明した。「選曲日和さん、めちゃめちゃ好青年。今、エイリアンが侵略してきたとするでしょ? 『地球で一番好青年を出せ!』と言われたら、間違いなく選曲日和さんを差し出します!」――そんなことも言いつつ観客を和ませながら突入したライブ後半。力強い手拍子が加わった「アイスベースガール」。回転するタオルが爽やかな風を巻き起こした「フォーエバートゥエンティーンズ」。そして、ラストは「プロメテ」。穏やかなトーンのサウンドが気持ちいい。「2026年、みんな一緒に幸せになろうぜ!」とsanetiiが言って雪崩れ込んだ終盤は、観客の歌声も加わりながら温かなムードを醸し出していた。

sanetii

sanetii

「アンコールはなしです!」と言い、一旦、あっさりとステージから去ったsanetii。しかし、すぐにバンドメンバーたちと一緒に戻ってきた。そして、Maverick Momの南出、クレイジーウォウウォ!!の杉村も加わったスペシャルコラボステージがスタート。披露されたのは、sanetiiの曲「アメイジンググレイス」。歌声を交わし合うsanetii、南出、杉村が実に楽しそう。刺激的な音の響きを共有しているのが伝わってくる。観客も明るく飛び跳ねながら、レアな編成による共演を全力でエンジョイしていた。

sanetii

sanetii

勢いに乗っている3組によるライブは、2026年の音楽シーンも刺激的なものになることを予感させてくれた。次の『響遊録-キョウユウロク-』の開催への期待も高まる。魅力的なアーティストとの出会いを求めている人は、選曲日和をチェックしつつ、『響遊録-キョウユウロク-』にも足を運んだ方がいい。音楽を聴く楽しみが、さらに広がっていくこと間違いなしだ。

取材・文=田中大 撮影=カワセルイ

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