コンピューティング / Computing
Science
光量子回路を指先サイズの“板”に集約、量子コンピューターの実用化に追い風なるか
光の粒子を自在に操る量子光学デバイスをかつてないほど小型化することに、このほど米国の研究者たちが成功した。量子計算に使われる光子の干渉や量子もつれといった現象を、たった1枚の極薄の板の上で再現できるという。
Science
量子コンピューターの真価を、実機で証明することに初めて成功。理論から現実への一歩となるか
量子コンピューターの真価を問う挑戦に、ついに歴史的な答えが出た。従来のコンピューターでは解答が極めて困難だった数学問題に対して、量子ビットプロセッサーを用いて圧倒的に高速で答えを導く方法を、米国の研究者たちが初めて実証したのだ。
Science
薄さが原子レベル! 二次元材料の半導体がコンピューターの未来を拓く
半導体材料として一般的なシリコンを使わず、薄さが原子レベルの二次元材料のみでCMOSと呼ばれる論理回路を開発することに、米国の研究者たちが初めて成功した。次世代のエレクトロニクスを切り拓くきっかけになるかもしれない。
EXPO 2025
ライフサイエンスの知と技術:スイスパビリオン新企画展の見どころ
大阪・関西万博スイスパビリオンの展示室3で、新しい企画展「Life/生命」が始まった。未来の医療からAI花粉観測まで、多数の最先端プロジェクトが展示されている。期間は8月上旬まで!
Gear
アップルはvisionOSに「全面的にコミットしている」:担当者が語った進化のポイント
Apple Vision Proの次期OS「visionOS 26」の開発者向けベータが発表された。秋に正式公開されるこのOSは何をテーマに進化したのか。アップルの担当者に訊いた。
Science
量子の次は「脳」? コンピューティング × 神経科学が上書きするもの
脳オルガノイドを用いてヒトと計算機の可能性を拓く、スイス発・MaxWell Biosystems AGのビジョンとは?
Science
量子ネットワーク向けに設計されたOSが、インターネットの未来を変える
量子ネットワーク向けに設計された初のOSを国際研究チームが開発した。インターネットの未来を根本から変える礎となるかもしれない。
Science
ヒトの「脳オルガノイド」を使った世界初の“バイオプロセッサー”は、超省エネなCPUへの第一歩になる
iPS細胞から“ミニ脳”をつくり、プロセッサーとして活用する試みが進行中だ。スイスのスタートアップが開発した世界初の「バイオプロセッサー」は従来のシリコン製の100万分の1の電力で動作するといい、超省エネなCPUを実現する可能性を秘めている。
Gear
アップル「Vision Pro」最新レビュー:見えてきた“コンピューティングの未来”と、いくつかの奇妙な体験
複合現実(MR)ヘッドセット「Apple Vision Pro」はアップルにとって数年ぶりとなる新カテゴリーへの挑戦となる。その最新バージョンによる体験は洗練されているが、デバイスの設計には“アップルらしさ”を感じられないようにも思える。
Business
クラウドの基礎を築いた男の死と、花開いた常識破りのアイデア
グーグルで現代的なデータセンターを“発明”したことで知られるエンジニアのルイス・アンドレ・バロッソが亡くなった。常識を打ち破り、クラウドコンピューティングの基礎を築いたとされる彼を惜しむ声が社内でも上がっている。その功績を紹介しよう。
Business
そのAI用チップは、電子ではなく「光」で動作する
人工知能(AI)の需要が増大するにつれ、これまでとは根本的に異なるコンピューターチップへの需要が高まる可能性がある。こうしたなかマサチューセッツ工科大学からスピンアウトした企業が示した“答え”が、主要な演算の実行に光を用いるチップだ。
Science
中国の研究チームが達成した「量子超越性」が意味すること
量子コンピューターが従来型コンピューターの限界を超えた計算能力を示す「量子超越性」を、中国の研究チームが実証したと発表した。グーグルに続く重要な成果だが、超伝導を用いたグーグルとは違って光子を用いたことに大きな意味がある。
Away from animals and machines
世界は計算可能か?デカルト、ライプニッツ、チューリング、ウィーナーによる「計算機」の歴史から考える
現代のAIの起源をたどれば、それは計算機の発明となる。デカルト、ライプニッツ、チューリング、ウィーナーといった偉人たちはいかにして計算機にまつわる思想をつくり上げてきたのか? 独立数学者の森田真生と数学者の津田一郎が、その系譜をひも解きつつ、「世界は計算可能か?」という問いに答えた。
Business
Facebookの成長は「コンピューティングのあり方」まで変えた:フェイスブックの15年(3)
わたしたちが利用しているアプリやサーヴィスのなかには、実はフェイスブックが開発して世界に共有した技術を使ってつくられているものが少なくない。データベースからビッグデータ処理、AI、ハードウェアや通信インフラの設計にいたるまで、フェイスブックはいかにコンピューティングのあり方を変えてきたのか。
Gear
新型iPad Proで、アップルはコンピューターを“再定義”する
アップルが新型「iPad Pro」を発表した。ホームボタンが姿を消し、ベゼルが細くなり、薄く、軽くなったiPadは、まるでディスプレイだけの「黒い板」のようなデザインに姿を変えた。だが、その真価は中身にある。アップルが「どんなコンピュータにも似ていないコンピュータ」と訴求する、新型iPad Proの登場が意味すること。
Security
ハッカーを誘うトラップが機能しない? AWSに「ハニートークン」を回避できる問題が見つかる
クラウドに侵入する者を検知して警告する仕掛け「ハニートークン」。このトラップをアマゾン ウェブ サービス(AWS)に仕掛けておいても、その多くは攻撃者に特定されて回避されてしまう可能性がある──。そんな報告が発表された。
Business
相次ぐ新技術の発表で、「未来のPC」の姿が見えてきた
毎年恒例のコンピューター見本市「COMPUTEX TAIPEI」が今年も開かれた。32コアの怪物プロセッサーや7nmプロセスのGPU、スマートフォンの部品で動作するパソコン、そして5Gへの常時接続を実現したノートPCといった新しい発表の数々から見えてきたのは、まだまだPCに進化の余地が残されていたという事実と、そして「未来のPC」の姿だった。
Science
量子コンピューターの「米中競争」が過熱──競り合うグーグルとアリババは、量子超越性を達成できるか
量子コンピューターの技術を巡り、グーグルとアリババの競争が過熱している。独自のチップを開発してきたグーグルが世界初の「量子超越性」の指標達成が近いと主張する一方で、アリババはその可能性を否定して自らの技術が優れていると言う。コンピューティングを新たな段階に引き上げる新技術の競争──。その最前線に迫った。
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Business
ギャラリー1: まだ「実用的」ではない量子コンピューターを、なぜ企業は採用するのか──JPモルガンとダイムラーの思惑
「ムーアの法則」に陰りが見えてきたなか、量子コンピューターが注目されている。IBMはプロトタイプによるクラウドサーヴィスの提供を開始し、JPモルガン・チェース銀行やダイムラーがいち早く試験導入を決めた。こうした企業は量子コンピューターを何に活用できるとみているのか。企業の思惑を通じて、その「未来」について改めて考える。
Business
まだ「実用的」ではない量子コンピューターを、なぜ企業は採用するのか──JPモルガンとダイムラーの思惑
「ムーアの法則」に陰りが見えてきたなか、量子コンピューターが注目されている。IBMはプロトタイプによるクラウドサーヴィスの提供を開始し、JPモルガン・チェース銀行やダイムラーがいち早く試験導入を決めた。こうした企業は量子コンピューターを何に活用できるとみているのか。企業の思惑を通じて、その「未来」について改めて考える。