【1月14日 AFP】「死んでますか?」という名称の有料アプリが、中国で最もダウンロードされたアプリの一つとなっている。このアプリは、ユーザーが48時間毎に確認をしないとアラートを発信するもので、一人暮らし世帯の増加を背景に注目されている。

世界第2位の経済大国である中国では、結婚する人が減り、子どもが独立した高齢者世帯が増える中、ますます一人暮らしの人が増えている。

公式データによると中国では2024年時点で、全世帯の約5分の1が一人暮らしとなっており、10年前の15%から増加している。

アプリ開発会社のムーンスケープ・テクノロジーズは「一人暮らしをする人のために特別に設計された安否確認ツール」として販売している。

その率直な名称には賛否あるものの、11日までに中国版App Storeの有料アプリランキングでトップに躍り出て、13日の時点でも1位を維持していた。

中国語名「死了么(sileme)」は、人気のフードデリバリーアプリの名前をもじったもので、「死んだの?」または単に「死んだ?」と訳される短い表現だ。アプリのアイコンは幽霊をモチーフにしている。

アプリをダウンロードすると、ユーザーは名前と緊急連絡先のメールアドレスの入力を求められる。

アプリの国際版ページでは「2日間チェックインしなかった場合、システムが緊急連絡先にメールを送る」と説明している。

13日に首都北京の街頭でこのアプリについて質問したところ、ターゲット層の一部からは懐疑的な反応が示された。

IT企業で働くというヤヤ・ソンさん(27)は、興味はあるとしながらも「1元(約23円)で試せるなら妥当だと思う。8元(約183円)は少し高い気がする」とし、無料なら試してみたいとも語った。

ソンさんは、最悪の事態が起きた場合、雇用されている人なら家族や友人よりも先に職場が異変に気づくことが多いはずだと述べ、また、アプリの名前については「少し乱暴な感じがする」と感想を述べた。

学生のホアン・ズィシュアンさん(20)も同じ意見だった。「もし祖父母にこのアプリをダウンロードしてもらいたいと思っても、名前を言うのがためらわれると思う」と語った。