旧海軍の巡洋艦鳥海とみられる映像発見 将校が撮影、魚雷発射訓練も

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永井靖二
【動画】海軍将校が撮影した巡洋艦鳥海の動画=神戸映画資料館提供
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 旧日本海軍の重巡洋艦「鳥海」で撮影したとみられる映像が、乗務した将校の遺族から神戸映画資料館(神戸市長田区・安井喜雄館長)に寄贈された。鑑定した専門家によると、「内部」からの撮影ならではの貴重な映像が含まれているという。

 寄贈されたのは、元海軍大佐の前田直(なおき)さん(1896~1964)が生前に撮影した16ミリフィルム。鳥海は1931年に進水し、第2艦隊の旗艦となった艦艇で、前田さんは34年12月~35年11月、運用長兼分隊長として乗務した。

 計38本のフィルムの多くは軍務で滞在していたヨーロッパの街並みなどの映像だったが、うち4本計約33分に海軍の艦艇が撮影されていた。フィルム缶の表題などから、35~36年に撮影された映像とみられる。

 艦隊行動をはじめ、当時の最新兵器だった酸素魚雷の発射訓練や、煙幕を張る訓練などが記録されていた。艦に搭載されていた航空機の飛行シーンもある。乗組員らが鳥海の舷側を塗装している映像や、艦対抗のボートレースなども含まれていた。海軍の艦船に詳しく、今回これらの映像を鑑定した戸高一成・大和ミュージアム館長によれば、主に鳥海の艦上で撮影したとみられるという。

 戸高さんは「艦橋の内部や魚…

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この記事を書いた人
永井靖二
大阪社会部|災害担当
専門・関心分野
近現代史、原発、調査報道
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    辻田真佐憲
    (評論家・近現代史研究者)
    2025年10月12日22時55分 投稿
    【視点】

    撮影者が重巡「鳥海」に乗務していたのが1934年12月から1935年11月という点が重要だと思われます。まさに満洲事変と日中戦争のはざまの時期です。もしこれが日中戦争以降、軍機保護法の改定や国防保安法の制定で防諜(スパイ対策)が叫ばれる時代

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