私がこれまで、フルサイズのテンキー(数字キー)付きキーボードにこだわり続けてきた理由。それは単に数字を素早く入力したいからではありません。
本当の理由は、Windowsで「エムダッシュ(—)」や「エンダッシュ(–)」を入力するためのショートカットコード(ALT+0151 や ALT+0150)を打つためでした。
区切りを表現するのに使う「エムダッシュ(—)」と、1から10(1–10)のように範囲を表現する「エンダッシュ(–)」。
日本語の文章ではあまり馴染みがないかもしれませんが、これらは英語の文章作成において頻繁に使用する記号であり、どうやら最近のAIボットたちも好んで使っているようです。
WindowsとMac、両方のOSを行き来している人ならお気づきでしょう。Windowsのこのショートカットは、Macに比べてあまりにも長く、そしてぎこちないのです。
Macなら、「Shift + Option + ハイフン(-)」を押すだけでエムダッシュが表示されます。エンダッシュならもっと簡単で、「Option + ハイフン」を押すだけ。
一方のWindowsでは、まるでスプレッドシートに数値を入力しているかのように、数字の羅列を打ち込まなければなりませんでした。記号を1つ画面に出すためだけに、です。
朗報!ついにMacレベルの快適さがWindowsへ
しかし、Windowsユーザーにすばらしいニュースがあります。
Windows Centralなどの報道や、WindowsエンジニアのJen Gentlemen氏が紹介した通り、ついにWindowsでもMacと同じくらい簡単にダッシュ記号が入力できるようになりました。
これでようやく、長年憧れていたコンパクトな「テンキーレスキーボード」を購入することができそうです。
新しいショートカットの使い方
操作は非常にシンプルになりました。新しい入力方法は以下の通りです。
- エンダッシュ(–)を入力したい時:Windowsキーを押しながら、ハイフン(-)を押す
- エムダッシュ(—)を入力したい時:Windowsキー + Shiftキーを押しながら、ハイフン(-)を押す
長年Macユーザーが享受してきた便利なショートカットと、綺麗に対応する形になっています。
2025年の今、もう「コピペ」に頼らなくていい
この変更は、Windows 11の2025年9月後半のアップデートで適用されているはずです。実際に私のWindows PCでも問題なく動作しています。
もし手元のPCで動かない場合は、最新のWindowsアップデートがインストールされているか、あるいはキーボードショートカットに干渉するほかのプログラムが入っていないか確認してみてください。
この機能のおかげで、もう1つの「よくある回避策」に頼る必要もなくなりました。そう、ウェブ上のテキストからエムダッシュをコピーして貼り付けるという、あの不毛な作業のことです。
今は2025年です。そんな裏技のような方法に頼るべき時代ではありませんし、これからはその必要もありません。
さらなる効率化を目指すなら「自動置換」も
最後にもう1つ、ヒントをお伝えしましょう。
ショートカットすら覚えるのが面倒だという場合は、使用しているワードプロセッサの設定で、ハイフン2つ(--)などの特定の文字の組み合わせを、自動的にエムダッシュやエンダッシュに変換させるのも手です。
これなら、キーボード上の特殊なキーを探すために指を止めることなく、タイピングの流れを維持できます。
- Google ドキュメントの場合:「ツール」>「設定」>「置換」から設定可能です。
- Word for Windowsの場合:「ファイル」>「オプション」>「文章校正」>「オートコレクトのオプション」へと進んでください。
設定の奥深くに隠れていることが多いですが、ほとんどのエディタにはこうした機能が備わっています。自分の使いやすいようにカスタマイズして、快適なタイピング環境を手に入れましょう。
著者紹介:デイビッド・ニールド
英国マンチェスター出身のテクノロジー・ジャーナリスト。20年以上にわたりガジェットやアプリについて執筆。
彼の専門知識は、スマートフォン、ノートパソコン、ウェアラブル端末、AIなど、消費者向けテクノロジーの幅広い分野に及ぶ。
Source: Rolling Stone, Windows Central, X,
























