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こんばんは、村上春樹です。いよいよ新しい年になりました。村上RADIO、今夜はみなさんからいただいたメールを読んで、お年玉としてお一人おひとりに村上特製のラジオネームを差し上げ、その合間にうちから持ってきた音楽をかけます。
今日おかけする音楽はバラエティーに富んだジャンルをカバーしていますが、ひっくるめてひとつの共通点があります。さて、どんな共通点なのでしょう……。そして今夜のオープニングテーマ音楽は、今夜だけですが、いつもとは違ったものになります。こんなものです。


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77 Sunset Strip
77 Sunset Strip Music From This Year's Most Popular New TV
Warner Bros. Records
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「77 Sunset Strip」、この音楽を「おお、懐かしい」と感じた方は、かなりお年を召した方でしょうね。60年代にテレビで放映されていた番組「サンセット77」のテーマです。ロサンジェルスのサンセット大通り77番地に事務所を構えた2人の私立探偵が主人公の話で、当時かなり人気がありました。僕も毎週楽しんで観ておりました。じゃあ、どうしてこの音楽をわざわざ今夜のテーマ音楽にしたのか? うーん、どうしてでしょうね? ミステリアスですね。お暇があったら、考えてみてください。


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Where Can I Go Without You?
Connie Francis
Cocktail Connie
Polydor
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まず1曲聴いてください。コニー・フランシスが歌います。Where Can I Go Without You、あなたなしでどこに行けばいいの? これ、世間ではあまり知られていないけど、僕が個人的に好きな曲です。作曲はヴィクター・ヤング、作詞がペギー・リー、なかなかの組み合わせですね。「Cocktail Connie」というコンピレーション盤に入っていました。
なちょす(女性、神奈川県)
<ハルキさん、はじめまして。私は都内の大学に通う19歳です。実はハルキさんと同じ1月12日生まれで、ちょうど成人の日に20歳を迎えます。ここで一生のお願いです。20歳の節目にふさわしいラジオネームをぜひつけていただけないでしょうか?>
あ、そうですか、僕と同じ誕生日なんだ。僕の甥(おい)も『ノルウェイの森』を担当してくれた女性編集者も誕生日が同じでした。1月12日生まれの方は自動的に「ジャック・ロンドン・クラブ」に入会できます。作家のジャック・ロンドンもその日の生まれなので、僕が勝手にそういうクラブを立ち上げました。入会費とかはないけど、そのかわり特典もありません。ささやかな心のよりどころになるだけです。あなたの「ジャック・ロンドン・クラブ」の会員番号は1225番です。おめでとうございます、そうか20歳になったんですね。今年1年、何かいいことがあるといいですね。
あなたには「猫は喜び、庭駆けまわり」というラジオネームを差し上げます。にゃあ(猫山)


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How Deep Is Your Love
Gheorghe Zamfir
The Feeling Of Romance
オーマガトキ
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パンフルートの名手、ザンフィルが演奏します。パンフルートは世界で最も古い楽器のひとつで、とても素朴な音色が特徴です。曲はビージーズのヒットソング「How Deep Is Your Love」、これはザンフィルさんの『ゲオルゲ』というタイトルのアルバムに入っていました。
むささびもんが(30、女性、広島県)
<私には浮気ばかりする彼がいます。少しお仕置きを兼ねて、いま東京を離れた地で暮らしています。とはいえ彼とは離れがたく、彼との未来を見ている私がまだいます。そこでハルキさんにお願いです。恥ずかしくなるようなラジオネームを彼につけてもらえないでしょうか。ちなみに彼もハルキさんの主要な作品を一通り読んでいて、熊本の読書会にも参加していますので、効果は抜群だと思います>
はあ、浮気性の彼なんですね。浮気性って、1回どかんと懲りないとなかなか治らないみたいです。冷汗三斗(れいかんさんど)という言葉がありますが、冷や汗をどっとかかせることが肝要です。しかし、女性にモテすぎるというのも、それはそれできっと困難や災難に満ちた運命なのでしょうね。僕にはもうひとつよく理解できない世界ですが。いずれにせよ、冷や汗、いやですね。
さて、あなたの浮気性の彼には「フラダンスの犬」というラジオネームを差し上げます。フランダースの犬の従兄弟です。なんとなく間抜けで恥ずかしいですよね。


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Corrine Corrina
Willie Nelson And Asleep At The Wheel
Willie And The Wheel
Bismeaux Records
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ウィリー・ネルソンを聴いてください。彼がカントリーのバンド「Asleep At The Wheel」と共演します。Asleep At The Wheelは新伝承(しんでんしょう)派みたいな感じのカントリー・バンドで、僕はわりに好きなんです。曲は「コリーヌ、コリーナ」、『Willie & The Wheel』というタイトルのアルバムに入っています。
いるか(36、女性、富山県)
<友人の前でこの番組の録音を流すと「なんかこのラジオの音楽いい感じだね」「え、村上春樹ってこんな声してるの?」「てか、ラジオしてんの!?」の三段で必ず驚かれます。ところでいま熊本に来ていて、昨日は夏目漱石の旧坪井邸に行きました。猫がたくさんいて、庭と家の中を自由に行き来していてすごく幸せそうでした。橙(だいだい)書店、動物園ももちろん行きました。村上さんが基金で直した第六邸は現在非公開だったのでまたリベンジしたいです>
番組楽しんでいただけているようで、何よりです。そうか、熊本を旅行されているんですね。夏目漱石の第六邸、見られなくて残念でした。明治の雰囲気漂う古いキュートなおうちなんですけど。
はい、そうなんです、漱石がかつて住んでいた熊本市内のいくつかのおうちが地震の被害を受けたので、その修復のために基金を集めました。僕もたまには世の中の役に立つことをします。たまに、ですけど。橙書店の素敵な看板猫、白玉(しらたま)くんは少し前に亡くなってしまって、けっこう淋しいです。
あなたのラジオネームは「つるかめ製麺」です。つるつるのうどんをよく嚙んで食べてください。うどんがお好きだといいんですが。


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Your Song
Lady Gaga
Revamp Reimagining The Songs Of Elton John & Bernie Taupin
Virgin EMI Records
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Lady Gagaがこの番組でかかるのは初めてですね。べつに避けていたわけじゃありません。たまたまかからなかったというだけです。曲はエルトン・ジョン作曲の「ユア・ソング」、良い曲です。『Revamp』というタイトルのエルトン・ジョンのトリビュート盤から選びました。
RUN、RUN、RUN(61、女性、大阪府)
<最近、村上RADIOでの村上さんの話し方を真似する人が増えていますが、村上さんはお聴きになったことがありますか? どのように感じていますか?>
はあ、そんなことぜんぜん知りませんでしたね。僕の話し方の真似をするって、どんな風に真似するんでしょうね? まだ聞いたことはありません。しかし、いったいどこに行けば、そんなものが聞けるのでしょう? YouTubeとかかな? 僕もときどき「ジェット・ストリーム」の真似とかやってましたので、 人のことはとやかく言えませんが。
あなたのラジオネームは「ノルウェイの盛りそば」です。はっきり言って無意味なネームです。しかしノルウェイにお蕎麦屋さんはあるのでしょうか?


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It Never Entered My Mind
Jack Jones
Where Love Has Gone / My Kind Of Town
MCA Records
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これも僕が大好きな曲のひとつです。It Never Entered My Mind、「そんなこと考えもしなかったな」。マイルズ・デイヴィスの演奏が素晴らしいですが、ここではジャック・ジョーンズが歌います。ジャック・ジョーンズ、美声と素直な歌唱が売り物の、ちょいシブの歌手でした。『Where Love Has Gone』というしっとりしたバラードを集めたアルバムから選びました。
わりくうぷりん(43、女性、愛知県)
<春樹さんこんにちは。私は今年うつ病になり、人生がひっくり返るような年でした。春樹さんの「そんなこともある、そんなものだ」という言葉を思い出して気を新たにしていました。うつ病は再発するたびに再発率が高くなる脳の病気です。そんな脆弱性(ぜいじゃくせい)を手に入れた自分と付き合っていかないといけません。嬉しいというのがどんな気持ちだったか思い出せないこともあります。ただ、1月12日は春樹さんと同じで誕生日です。小さな偶然の一致だけでも大切な人との繋がりに温かさを感じます。どんなにひとりぼっちでも、ずっと変わらずにある温かさです>
そうですか、あなたも1月12日生まれなんだ。おめでとうございます、あなたは自動的に由緒ある「ジャック・ロンドン・クラブ」に入会されました。あなたの会員番号は1226番です。特典はとくにありませんが、あなたはもう孤独ではありません。今ではなにしろ「ジャック・ロンドン・クラブ」が後ろにどんとついていますから。
あなたのラジオネームは「山猫くろと」です。黒猫ヤマトくんとは良いお友だちです。にゃあ(猫山)


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You're Not Ready
Mayer Hawthorne
How Do You Do
ユニバーサルミュージック
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メイヤー・ホーソーン、ご存じでしょうか? 僕がわりに贔屓にしている歌手です。マーヴィン・ゲイを今の時代に移し替えたような、どことなく懐かしい雰囲気を持っています。自作曲もしっかりモータウンっぽいです。「You're Not Ready」という曲を聴いてください。『How Do You Do』というタイトルのアルバムに収録されています。
ホンジョビさん(27、男性、神奈川県)
<私は小説を書く時に推敲を繰り返すので、志賀直哉さんの姿勢を参考にしています。村上春樹さんは、小説を書く時に何回ほど推敲を重ねますか?>
小説をお書きになっているんですね。がんばってくださいね。僕もなんとかがんばって書き続けております。最近は「がんばって」というのは“禁句”になっているみたいですが、まあ“キンクス”というバンドもあるくらいですから……、というのはしょうもない親父ギャグですね。
推敲についてですね。推敲、文章の書き直しですが、よくぞ訊いてくれました。僕はなにしろ推敲大好きなんです。最初の文章を起ち上げるのって、疲れるし、ときどき嫌になっちゃうんですけど、いったん書き上げたものを書き直すのって面白くて面白くて、いつまででもやっていられます。
アメリカの作家、レイモンド・カーヴァーさんも推敲が大好きという方でして、締め切りのある仕事ってまずやりませんでした。期日とは関係なく、納得がいくまで文章を詰めていたいから。僕も同じで、締め切りのある小説の仕事はまず引き受けません。何回推敲を重ねるか? さあ、数えたことないのでわかりません。カーヴァーさんと同じく、「納得のいくまで」としか答えようがないですね。
あなたのラジオネームは「幕の内弥太郎」です。これは僕が一時期血迷って、自分の筆名にしようかと思った由緒あるネームです。心して使ってください。気に入らないかもしれませんが、それも運命です。


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What Ever Happened?
Jeremy Davenport
Maybe In A Dream
Telarc
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ジェレミー・ダヴェンポート、1970年生まれのアメリカ人、トランペッターであり、歌手でもあります。当然ながらというか、チェト・ベイカーの影響を受けています。自作曲も多く、なかなか良い雰囲気を持っています。そんな自作曲をひとつ聴いてください。「What Ever Happened?」。これは『Maybe In A Dream』というアルバムに入っています。
あるぱかぱんだ(30、女性、東京都)
<早速ですが質問です。村上さんは誰かに取材するときに心がけていることはありますか? 私は人文系の研究者としてご家庭に取材に行くことが多いのですが、短い貴重な時間の中で相手の像を少しでも鮮明にとらえるために、どのようなことが出来るかいつも悩みます。村上さんが取材する際に気を付けていることなどあれば、ぜひ教えてください>
僕は『アンダーグラウンド』という地下鉄サリン事件を扱った本を書いたとき、1年かけて60人以上の人にインタビューをしたのですが、そのときに僕は毎回、「この人を大好きになろう」と前もって決めていました。そしてそういう思いがあると、どんな相手でもちゃんと好きになれちゃうものなんです。だってどんな人にも必ず素敵な部分はありますから。
さて、あなたのラジオネームは「ひやひや宅配便」です。とくに意味はありません。「山猫くろと」くんの親友です。


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Alice In Wonderland
The Best Of Disney - Original Soundtrack
Disneyland
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ディズニー映画の主題歌「不思議の国のアリス」といえば、ビル・エヴァンズのヴィレッジ・ヴァンガードのライブ演奏ですごく有名ですね。でも今日はオリジナルの映画サウンドトラックで聴いてください。これ、意外に耳にする機会がないんです。『The Best of Disney』というディズニーの映画音楽を集めたコンピレーション・アルバムから聴いてください。
ヨーロピアンクラッチ(26、男性、神奈川県)
<11/30放送の回を家で流しながら、同棲中のパートナーとおでんや肉じゃがをつついて冬の訪れを感じておりました。今月の言葉の後に村上さんが詠まれた「おい誰か 木枯らし2号を知らないか?」という一句に対し、それまで何も反応していなかったパートナーがいきなり「わかるな~」と言葉を漏らしました。その姿になんだか喜びと胸の温かみを感じ、この人には必ずプロポーズをしなければならないと確信しました。きっかけをいただきありがとうございました>
あ、そうですか、僕のくだらない句が少しでもお二人のお役に立ったみたいで、とても嬉しいです。末永く幸せにお過ごしください。しかし、おでんと肉じゃがを一緒に食べたら、お腹いっぱいになっちゃいそうだけど、大丈夫ですか?
あなたのラジオネームは「猫の又三郎」です、略して「猫又」。夜道でお坊さんを襲ったりしないでくださいね。ぐぅぅ~(猫山)


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My Back Pages
Eight Miles High - A Bluegrass Tribute To The Byrds
CMH Records
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ブルーグラスのベテランミュージシャンが集まって、バーズのトリビュートをやったアルバムがあります。これがかなり面白いんです。今夜はその中から「マイ・バック・ページズ」を聴いてください。キース・ジャレットの演奏とはずいぶん違いますが、これも雰囲気があっていいですね。
2秒で入眠の毎日(49、女性、東京都)
<毎回とても楽しみに聴いています。恥ずかしながら私は何でも中途半端で、食べ終わった家族5人分のお皿を毎晩すべて洗い切ることがほとんどできません。でも、春樹さんの声と音楽が流れている間は不思議と全て洗い切ることができます。こんなこと言われても、と言う感じでしょうが、かなり助かっています。なぜだろう? 不思議です>
2秒ですぐ寝ちゃうんですね。ちょうど夕食の片付けをする時間帯なのでしょうね。全国各地、同じシチュエーションの方が多くいらっしゃるのではないでしょうか? ラジオって、何かをしながら聴けるところがいいですよね。僕も実はラジオを聴きながら皿洗いをすることがよくあります。ときどき手を滑らせてお皿を割ってしまい、叱責(しっせき)を受けますが。お互い、がんばってお皿を洗いましょうね。
あなたのラジオネームは「タワシと私」です。洗い物の励ましになるといいんですけど。
さて、今夜の音楽の共通点。今日おかけした曲は、すべてバーゲン売り場でみつけて買ってきたものです。1枚100円か200円、高くて300円。でもどれもなかなかいけるでしょう。こんなに安くていいのかと、申し訳なく思っちゃうくらいです。はい、僕はバーゲン・コーナーを漁(あさ)るのが大好きなんです。


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You And The Night And Music
Stan Getz With Bill Evans Trio
Live In Belgium 1974
Novadisc
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今日のクロージング音楽はスタン・ゲッツの演奏する“ハッピー・バースデー”です。1974年8月16日、ゲッツはベルギーでビル・エヴァンズ・トリオと共演したのですが、当日はちょうどエヴァンズさんの45回目の誕生日でして、ステージの最初にゲッツは、それを祝ってソロでこの曲を吹きました。演奏はそのまま切れ目なしに「あなたと夜と音楽と」に移っていきます。
この演奏を全国の1月生まれのみなさんに捧げます、ハッピー・バースデー。
僕も1月生まれの1人ですが、さて、いくつになったんでしょうね? それは秘密です……、といってもそれほどの秘密じゃないんですが。ヒントはさっきこっそりお教えしました。
このスタン・ゲッツの演奏を聴いていて、ふと思いだしたんですが、アメリカにドロシー・パーカーという女性文筆家がおりまして、この人は毒舌家(どくぜつか)として知られていたのですが、彼女が同時代人の作家である、スコット・フィッツジェラルドについてこんなことを言っていました。
「スコットはどんなひどい作品も、うまく書かないわけにはいかなかった」
ふうむ、たしかにそれは言えてますね。フィッツジェラルドはお金を稼ぐためにずいぶんやっつけ仕事もしましたが、それらの作品は文芸的にはBクラスでも、文章はどれも実に巧みで、読みどころがあります。適当にちゃらっと書こうとしても、どうしても下手には書けなかったんでしょうね。
スタン・ゲッツの演奏にもそういう面があります。この人ね、下手に吹くことができないんです。どんなに環境がひどくても、調子が悪くて気が乗らなくても、たとえ癌に全身を冒されて死を目前にしていても、いったん楽器を手にすれば手抜きができない。力を振り絞って、つい上手に吹いてしまう。うーん、僕はそういうタイプの人たちに惹かれてしまうのかな。
それではまた来月。


村上春樹特製ラジオネームにたくさんのご応募をいただき、ありがとうございました。今回メッセージをご紹介した方には、春樹さん直筆サイン入りの「ラジオネーム認定証」をお送りします。どうぞ周囲の方に自慢しつつ、末永くラジオネームを使ってください。個人的には「ノルウェイの盛りそば」がめちゃくちゃ羨ましいです。村上RADIOは2026年もみなさんがわくわくするような特集や企画をご用意してお送りします。今年もどうぞよろしくお願いします♪(村上RADIOスタジオ・チーム)

1949(昭和24)年、京都市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。’79年『風の歌を聴け』(群像新人文学賞)でデビュー。主な長編小説に、『羊をめぐる冒険』(野間文芸新人賞)、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』(谷崎潤一郎賞)、『ノルウェイの森』、『国境の南、太陽の西』、『ねじまき鳥クロニクル』(読売文学賞)、『海辺のカフカ』、『アフターダーク』、『1Q84』(毎日出版文化賞)、最新長編小説に『街とその不確かな壁』がある。『神の子どもたちはみな踊る』、『東京奇譚集』、『パン屋再襲撃』などの短編小説集、『ポートレイト・イン・ジャズ』(絵・和田誠)など音楽に関わる著書、『村上ラヂオ』等のエッセイ集、紀行文、翻訳書など著訳書多数。多くの小説作品に魅力的な音楽が登場することでも知られる。海外での文学賞受賞も多く、2006(平成18)年フランツ・カフカ賞、フランク・オコナー国際短編賞、’09年エルサレム賞、’11年カタルーニャ国際賞、’16年アンデルセン文学賞を受賞。