米EMCは米国時間2010年11月15日、NASベンダーの米Isilon Systemsを買収することで、両社が最終合意に達したと発表した。EMCはIsilonの株式1株につき現金33.85ドルを支払う。買収総額は約22億5000万ドルにのぼる見通し。両社の取締役会は同買収案を満場一致で承認しており、手続きの完了は年内を見込んでいる。
Isilonは急速に成長しているスケールアウトNAS分野に強みを持つ。同社製品は小規模からスタートして、最大10P(ペタ)バイト規模に拡張でき、高い性能と可用性を実現する。EMCのクラウドコンピューティング向けストレージ製品「Atmos」とIsilonの技術を組み合わせることで、大容量データの管理に適した、高度な拡張性を持つ低コストのストレージインフラを顧客に提供し、クラウド環境でのデータ管理を支援するとしている。
EMCが引用した米IDCの調査によるとスケールアウトNAS市場は約36%の年平均成長率で拡大し、2014年には60億ドルに達するという。EMCは、Isilon買収の成果が2011年の希薄化後1株当たり利益(非会計原則ベース)を押し上げる形で表れると見ており、Atmos事業とIsilon製品を合わせた売上高は2012年後半に10億ドルに達すると期待している。
なお米メディアの報道(Businessweek)によると、33.85ドルという買収価格は、11月12日のIsilonの株価より29%高い。
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