『学問のすすめ』は生涯学習や平等主義を説く本ではない。幕末・明治への転換期に書かれた、個と国家の変革を促す「革命の書」である。140年前の幕末と現代は、グローバル化の波、社会制度の崩壊、財政危機、社会不安など多くの共通点があるが、この歴史的名著には、転換期を生き抜くサバイバル戦略が満載なのだ。今、現代の日本人が読むべき転換期を残り越えるヒントとは何か?歴史を変えた名著をダイジェストで読む。 激動の時代に書かれた革命指南書 「なぜ、今『学問のすすめ』なのか?」 そう不思議に思う人もいるかもしれません。現代では『学問のすすめ』と聞くと、10代の受験生が勉学に励むための啓発書か、若者へ学びの大切さを訴える本、あるいは生涯学習を勧める書籍というイメージを思い浮かべる人も多いでしょう。 「天は人の上に人をつくらず、人の下に人をつくらず」 この大変有名な言葉から、平等主義を説いた道徳的な要素の強い書籍

