レアアース供給、なぜ中国が独占? 最強の外交カード◇東京財団主席研究員 柯隆【コメントライナー】 2025年08月15日09時00分 製品化能力、地球上の90% 中国とアメリカの関税交渉でレアアース(希土類)の輸出規制が焦点になっている。レアアースはハイテク製品の製造に欠かせない元素である。地球上、たくさんの埋蔵量が確認されているが、それを精錬して製品化するキャパシティーの90%は中国にある。言い換えれば、中国はレアアースのサプライチェーン(供給網)をほぼ完全に独占している状況にあるといえる。 中国の習近平国家主席=2025年5月8日、モスクワ(AFP時事) 中国の習近平政権にとって、レアアースの供給は最も強い外交交渉カードである。中国がレアアースの供給を止めれば、世界、とりわけ先進国はすぐさまレアアース不足に陥る可能性がある。日本、アメリカ、ヨーロッパなどレアアースを最も必要とする国と地

