古来、SFが得意とする手法のひとつに「外挿」というのがあります。既得のデータからデータの範囲外の数値を予測する方法のことなんですが、SFでは主に未来予想とかそういう意味合いで使われることが多いようです。そして、現実世界においてこれ以上確実なものはないってほど確実な、過去から未来へ時間を「外挿」した風景とは何かといえば、廃墟こそがまさにそうではないかと、ふと思ったわけで。どんな人工物であれ、人の手を加えずに100年ほど雨ざらしにしておけば、間違いなく必ず廃墟になるわけですから。 以前から廃墟の写真にもやもやと「SFっぽい」なにかが感じられるのをいつも不思議に思ってたんですが、擬似的な未来の風景が時間を飛びこえたような錯覚をよびおこすのだと考えれば、一応納得がいくのではないだろうかなあと。 ただし、そうした風景に対するもののあわれ的な感情がSF特有の感動にまで高まるためには、「未来なのに過去」

