ちくま新書で『人類5000年史』というシリーズが刊行中だが、文明の誕生から現代まで人類史を簡潔に一望できる。今回紹介する第4巻では、1501年から1700年までの通史がシリーズ通し番号の第9章・第10章として充てられている。 かいつまんで紹介すると、銃を手に銀を求めて海を渡ったコンキスタドール(征服者)が、交易の時代を押し開いた。宗教改革という狼煙が上がったヨーロッパでは、世襲を続けてきた王朝同士が宗教戦争に翻弄される。 一方、東方に目を移すと中華帝国は明から清へ激変し、アジアを基盤とする四大帝国では朝貢貿易から互一システムへの大転換が行われた。そして世界史上初の科学革命と啓蒙思想が芽吹き、世界=経済というシステムが歴史の歯車を回し始めた。 言うまでもないことだが、歴史は人物と事件が作るストーリーである。本書では17世紀の天才科学者ガリレオ・ガリレイ(1564〜1642)とヨハネス・ケプラ

