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374回 高市総理の伊勢神宮参拝 最初に画像を見たとき、本気でコラだと思った。 満面の笑みを浮かべた高市早苗総理大臣がクリアファイルに入れた故・安倍晋三元総理大臣の写真を胸元に掲げている様子があまりにも不可思議で意味が解らなかったからである。 満面の笑みを浮かべながら、故人の写真を雑にクリアファイルに入れてこちらに見せてくるというシチュエーションがまったく想像できず、意味不明なコラだなと本気で思ったのだ。 もちろん、今では1月5日に高市首相が三重県伊勢市の伊勢神宮を参拝した際の様子をとらえたものだということは理解できているが、やっぱりあの光景は自分の心に何かモヤモヤするものが残ってしまう。 PR 1月の仕事始めの日(通常は4日だが、今年は4日が日曜日にあたるため5日)に行われる現職の内閣総理大臣による伊勢神宮参拝は、第二次世界大戦後は一時廃れていたのだが、1967年以降は恒例行事になってお
372回 国光あやの外務副大臣の事実無根な発言に「厳重注意」 国光あやの外務副大臣がネットで事実無根の情報を発信し、「厳重注意」を受けたという。国光副大臣は医師でもあり、元厚労省官僚。茨城6区から選出された自民党所属の衆議院議員だ。 2025年12月6日、ネット番組「ReHacQ」内で国光副大臣が立憲民主党の小西洋之参議院議員に関する事実無根の話を語り、小西議員から外務省に抗議があったことで、木原稔官房長官から「厳重注意」をうけたのだが、この人は11月もX上の発言で木原官房長官から「注意」を受けている。 この時は、高市早苗首相が国会答弁の準備のために午前3時に公邸入りしなければならないのは、前々日の正午までに質問通告をしなければならないというルールを野党が守らないからだとして野党批判をしたのだが、『2日前ルール』は2014年に廃止されているわけで全くのデタラメであった。国光副大臣の初当選は
371回 『陰謀論と排外主義』という今読むべき本 今まで選挙に興味を示したことすらなかった知人と久しぶりに会ったら、参政党に投票していたという体験をして頭を抱えたくなった人も多いかもしれない。 Xで相互フォロワーだった人がそれまで政治的な投稿をしていなかったのにいつのころからか、河合ゆうすけやへずまりゅうをRPしていることに気付いて驚いたことのある人もいるだろう。 直接の知り合いではないがSNS上でよく見かける同じ趣味を持っているアカウントが平野雨龍のことを「日本を救う逸材」であると褒めたたえていたり、さとうさおりを応援しているのに気付いてしまった人もいるかもしれない。 好きなアーティストのライブの後にアーティストの名前で検索してみたら、奈良公園の鹿や中国人留学生について何やら義憤にかられた発言をしている人が同じ会場にいたことを知るという経験をした人もいるだろう。 いや、これを読んで「それ
370回 日本兵のほうの小野田さん 急にSNS上で「小野田寛郎」という名前を見ることになり、正直驚いた。2021年に彼をモデルにした映画『ONODA 一万夜を越えて』が公開されたときに多少話題になったくらいで、頻繁に話題になるような人物ではない。30代以降の年代の人には彼の名前すら知らない人も多いだろう。 小野田寛郎とはどういう人物なのか。 旧日本陸軍の情報将校で、第二次世界大戦中の1944年に陸軍少尉として派遣されたフィリピンのルバング島で終戦後も約29年間山中のジャングルに潜伏。1974年に帰国し一躍時の人となったが、常に注目を浴び続けるような日本での生活になじめず、次兄が移住していたブラジルに移り住み牧場を経営。日本を守る国民会議代表委員、日本会議代表委員などを務めた。 1976年、東京で保険の代理店を経営していた小貫町枝がブラジルに押し掛けてきたことで結婚、以後町枝が小野田のマネー
おなじみ人権派格闘技漫画の金字塔『テコンダー朴』では、自由民政党のフルスペック型総裁選の真っ只中。対立候補を次々と薙ぎ倒した高石早苗子は、ついに岩破茂男と拳を交える。そして、ガラスの天井は破られた!
368回 『みいちゃんと山田さん』について思うこと 「『みいちゃんと山田さん』についてお願いします」という編集氏からの依頼が来た。 『みいちゃんと山田さん』を知らない人のために書いておくと、2012年の新宿・歌舞伎町のキャバクラで知り合った主人公の「山田さん」と同僚の「みいちゃん」が共に過ごした12ヵ月間を描いていく漫画で作者は亜月ねね。漫画アプリ「マガポケ」(講談社)で連載中である。 自分も「マガポケ」を使っており、読むたびにモヤモヤしながらも何となく読んではいた。 作者がXで発表し、Kindleインディーズマンガで『みいちゃんと山田さん: みいちゃんが死ぬまでの12ヶ月の話(Kindle版)』として公開していた作品がもとになっている。現在コミックスは公開停止中である。 同作の人気に目をつけた講談社の担当編集者がスカウトし、商業媒体での連載が始まった。 Kindle版の作者名義はダイアナ
367回 「初恋サイダー」カヴァーの系譜 今回のテーマは「初恋サイダー」である。 「なんで?」と戸惑われた人も多いかもしれないが、言うまでもなく編集氏の要望である。ちなみに編集氏は気付いたらハロオタになっていて、隙あらばハロプロ関連の話題をコラムのテーマにさせようとこちらに振ってくる。 「初恋サイダー」といっても何のことやらわからない人もいるかも知れない。 「初恋サイダー」はハロー!プロジェクトのアイドル・Buono!(2017年5月活動終了)の2012年1月にリリースされた13枚目のシングルに収録されていた曲で彼女たちの代表曲の一つ。事務所やレコード会社の壁を越え多くのメジャーアイドルが出演した『指原莉乃プロデュース 第一回ゆび祭り~アイドル臨時総会~』(2012年6月25日)での名演は当時多くのアイドルオタクに言及され、ハロオタ以外のアイドルオタクのBuono!の評価を決定的にあげる役
366回 NY新市長関連のデマがなぜか日本で ニューヨーク市長選で民主党候補のゾーラン・マムダニ氏が当選した。 民主社会主義者を名乗るマムダニ氏はインド系移民でイスラム教徒。家賃の値上げ凍結、保育無償化、バスの無償化、大企業や富裕層への増税といった公約をかかげ当選した。 マムダニ氏が公約に挙げた政策の賛否、それが実現可能なものなのかということについて色々な意見があるだろうが、ここで触れるのはそういうことについてではない。マムダニ氏の当選にともない、いい加減な情報が日本で広がっているということについてである。 ニューヨーク市長の話でなぜ日本のSNSが盛り上がっているのか。それはマムダニ氏が移民でありイスラム教徒であるから。外国人の増加、起こるかもしれない移民の増加に不安をおぼえている層を対象に、彼らの不安を煽るようなことを言うためにマムダニ氏に絡めてSNS上でいい加減なことを言い出す人がいる
363回 『ばけばけ』には出てこなそうな小泉八雲の話 とうとつだが、今回は小泉八雲についての話である。お察しのとおり、編集氏から提案されたテーマの中から選んだもので、八雲とその妻である小泉節子をモデルとしたNHK連続テレビ小説『ばけばけ』が現在放送中ということでこの提案があったのだろう。このテーマで何を書けばいいというのも悩むところで、八雲と節子の略伝を書くのが無難なのだろうが、『ばけばけ』の制作が発表されて以来、そんなものはネット上にあふれかえっているし、ここでまた一つそれを増やしても…という話である。 なかなか難しいお題である気もするが、八雲やその作品について思っていることがいくつかあり、こういう機会でもないと書いたりしないだろうなと思って選んだ次第である。 一般に小泉八雲の代表作といえば『怪談』ということになるだろうし、そこに収録されている「耳なし芳一」「雪女」は日本怪奇小説のスタン
365回 「スーパー戦隊シリーズ終了」報道で混乱 「スーパー戦隊シリーズなくなるらしいですよ」 と、友人と電話中に言われて驚いたのが10月30日の夜のこと。 詳しいことを知るためにニュースを調べだしたのだが、奇妙なことに気付いた。 スポーツ新聞どころか、朝日、毎日、読売といった代表的な全国紙の記事にもなっているのだが、それらの記事全てが、共同通信の「【独自】スーパー戦隊、放送終了へ テレ朝、半世紀の歴史に幕」という記事がもとになっている。 共同通信の記事では関係者への取材でわかったとあるが、タイトルから考えるとテレビ朝日の関係者なのだと思うが、いまいちはっきりしない。 そして、10月31日15時現在、テレビ朝日や東映から公式にこの件について一切の発表がないままである。 ようするに何もわからない状態であり、共同通信の記事の内容が本当かどうかわからない状態なのだ。 完全に終了してしまうのか。
364回 オアシスとおとぼけビ~バ~、海外バンドの前座問題 イギリスの有名ロックバンドOasisの16年ぶりの来日公演のオープニングアクトに関西の女性ロックバンド・おとぼけビ~バ~が選ばれたことで、SNS上に意味のないケチをおとぼけビ~バ~につける人とそれを問題視する人が発生し話題になっている。 メンバーのあっこりんりん氏のXの投稿によれば、 オアシス東京ドーム前座させていただきます!! 前座いらんねんとかだれやねんとかまたかよとかボロクソ言われるでしょうが、リアムがうちらのスケジュール空いてるか聞いてきてくれたらしいのでそら直々に呼ばれたらもちろん喜んで出ますわ!! 精一杯がんばります!! !! ということであり、Oasisのメンバーであるリアム・ギャラガーの要望で今回のことが決まったのがわかる。 どのような文句が言われているのかというと、 ・誰それ知らない。 ・前座いらない。 というも
362回 江口寿史の炎上問題 10月3日に突如勃発した江口寿史の炎上問題。今、現在も拡大していく一方である。 事の発端は3日の江口氏によるXの投稿。 ルミネ荻窪で10月18、19日に開催されるイベント・中央線文化祭2025。その宣伝のために江口氏による女性の横顔が描かれた特大ポスター荻窪駅に貼り出されていたのだが、そのイラストはInstagramに流れてきた現在の写真をもとに本人の許諾なしに作成されたものであることが語られており、人々を驚かせた。 女性はミスiD2022グランプリで執筆やZINE制作、Podcast番組の出演・制作、モデルなどの活動を行っている金井球氏。 同日、江口氏の投稿を受けて金井氏はその投稿に引用RPする形で、 (わたしの横顔が、知らないうちに大きく荻窪に……!?) と、お問合せをしたところ、直接ご連絡をいただき、このようなかたちとなりました。 金井球と申しまして、嫌
361回 高市早苗の資質に疑問 自分は政治家に対してはその政治的思想の方向性とは別の問題として、最低限の誠実さというものは必要だと思っている。 状況や時間の経緯に伴って政策や主張が変わることは誰にでも起こりえることだが、さしたる理由も明示せずにそれを変えたり、あまりにも頻繁にころころ変わる人はさすがにどうかと思う。 頻繁に、ハッキリとしたソースもないのにてきとうなことを言う人も困るし、それについて追及されると曖昧なことを言って逃げるようなことが頻繁に起こる人も困る。 何か追及された時に事実ではない返答をして、それが事実でなかったことが判明しても、また事実でないことで返すということが続いていくような人も困る。 企みをもって意図的に嘘をついているのか、その場その場で適当に対処した結果そうなったかはわからなくても、どちらにしても不誠実であるということには変わりはない。 人間誰しもミスとか保身の念
90年代半ばにアシスタントと煙草の煙と音楽がひしめく六畳一間から世に送り出され、世紀末に青春を送る若者たちに衝撃を与えた傑作『青い車』が30年の時を経て復刊! 作者のよしもとよしとも氏が見ていた90年代とは、どのような時代だったのか、お話をうかがいました。 PROFILE よしもとよしとも 漫画家。1985年、角川書店の少女漫画誌『月刊ASUKA』第1回まんがスクール入選作の4コマ漫画『日刊吉本良明』でデビュー。その後『レッツゴー武芸帖』『東京防衛軍』『よしもとよしとも珠玉短編集』を発表。1996年に短編集『青い車』を刊行。2020年に講談社『MANGA Day to Day』にてコロナ禍の格差日本を描いた短編「OHANAMI 2020」を発表。現在の代表作として、講談社『コミックDAYS』で無料公開中。 絶版だった傑作『青い車』復刊 ――’96年に刊行されてから、電子書籍での発売がなく、
360回 ニュー・ウェイヴ私的重要盤10選 ようやく夏の暑さも終わりかなと思いながら、BABYMETAL論争をぼんやりと調べていた時に、いつものよう編集氏からのメール。 「ニュー・ウェイヴ〇〇選についてとかどうですか。最近ソフト・セル聴いて衝撃受けたので」 え、なぜ編集氏が突然ソフト・セルを? それはともかく、編集氏からの要望にはできるだけ応えていくのはこの連載の方針であり、よくわからないがニュー・ウェイヴについて考えていこうかと思う。 まず、問題なのはニュー・ウェイヴとは何かという明確な答えがないということである。 70年代後半から80年代にかけてパンクムーブメント以降に生まれた、パンクムーブメントから派生していった様々な音楽スタイルを包括する言葉であって、特定の音楽的スタイルを指すものではないし、その言葉が指し示す範囲も人によって変わってくる。世代やその人の音楽的史観、国によっても違っ
参院選で大躍進した陰謀論集団の参政党。選挙中も神谷宗幣代表や候補者のトンデモ発言が批判され、演説には抗議勢力が押しかけて大混乱。結党時から同党をウォッチしてきた黒猫ドラネコ氏に、自身もカルト問題に詳しいライターの藤倉善郎が、躍進の原因と今後を聞いた。 PROFILE: 黒猫ドラネコ(くろねこどらねこ) 九州出身の40代。Webライター、漫画原作者。ネット上のデマや怪しい案件を観察するのが趣味で、スピリチュアルビジネス、偽医学、疑似科学、反ワクチン、陰謀論などを分析した記事を各メディアに寄稿。登録者2万人を超えるメルマガ形式のニュースレターでは潜入ルポなどを定期配信中。 ニュースレター:「トンデモ観察記」 X:@kurodoraneko15 PROFILE: 藤倉善郎(ふじくら・よしろう) 1974年生まれ。フリーライター。主にカルト集団の問題を取材し、2020年アメリカ大統領選挙の頃から日
人権派格闘技漫画の最高峰『テコンダー朴』を世に送り出した義士・白正男先生が、日本人に正しい歴史認識と人権思想を啓蒙すべく、筆を執っている本連載。かつて「秒速で1億円稼ぐ男」として、天才編集者箕輪厚介氏が手掛けた『ネオヒルズ・ジャパン』の責任編集長も務めた与沢翼氏が薬物中毒を告白した。白先生は、人権派義士として薬物の氾濫する社会に何を思うのか。 第30回:覚醒剤だけは何があっても絶対やったらダメ。ゼッタイ 「秒速で1億円稼ぐ男」与沢翼の薬物中毒告白 かつて「秒速で1億円稼ぐ男」を自称していた実業家の与沢翼氏は4月18日、自身のSNSで、タイ移住後に薬物中毒に陥っていたことを告白。「仕事をやめてタイに来てから『覚せい剤』にどっぷりはまっていました」「今はもうやっていません。信用されないと思いますが、この後も、やりません」「覚せい剤を辞めきるためにSNSに書きました。ここで書くと自分への抑止力に
359回 へずまりゅう奈良市議の議会での怒号騒動 へずまりゅう奈良市議が9月12日の市議会で市長を怒鳴りつける動画を自らSNSに投稿。隣席の垣本元気市議からダダ滑りだったなと言われたことに対して一方的な主張をしていたへずま氏だが、柿本市議がnoteやXで反論。話題になっている。 へずまりゅう氏が一方的にSNSで発信する情報のうろんな感じというのは以前から気になっていた人も多かったであろう。へずま氏の発言を無邪気に支持する善良な人たちにとってはアンチがケチをつけてるとしか思わないだろうが、普通に考えて変な部分が多いのである。 たとえば、能登半島でのボランティア活動の報告に関するもの。SNS上に本人があげたものには炊き出し等の活動をしている場面の動画はなく、こちらに向かってボランティア活動を本人がアピールしているものしかない。被災地でラーメンを3名の希望者に配る動画というものはあるが炊き出し活
355回 椎名林檎とノンポリとサブカルと 椎名林檎の「RISING SUN ROCK FESTIVAL 2025 in EZO」でのライブの様子がフジテレビの『めざましテレビ』や『ノンストップ!』で放送され、ファンが旭日旗を思わせるミニフラッグを振っている様子が物議をかもしている。 本来は縁起物であり、慶事の際に使われたり、めでたさやの景気良さの漫画的表現として使われてきた旭日旗。明治維新で官軍の軍旗として採用されて以降、旧日本陸軍の軍旗や旧海軍の軍艦旗として用いられたきたため、大日本帝国の軍国主義を想起させるとして否定的にとらえる人もいる。 旭日旗のデザインを意匠としたものは朝日新聞の社旗やあけぼの缶詰をはじめ存在し、横尾忠則がモチーフとしてあつかったりもしているが、それぞれをその文脈で判断するものであり、個人的には旭日旗を思わすデザイン=軍国主義の支持というふうには受け取っていない。
353回 『南波一海のアイドル三十六房』の終焉 25年8月6日、『南波一海のアイドル三十六房』レギュラー回が13年弱の歴史に終止符を打った。 『南波一海のアイドル三十六房』はタワーレコード配信のストリーム放送。音楽ライター・ミュージシャンの南波一海とタワーレコード社長の嶺脇育夫がパーソナリティを務める会場での観覧可能なアイドル紹介番組だ。 毎月第一木曜日20時30分から配信が行われ、アイドルの楽曲を紹介してきた。当初はハロプロをはじめとするメジャーなアイドルがトークゲストによばれることが多かったが、音源を紹介して欲しい4組から5組の飛び入りゲストとのトークパートを交えたレギュラー回と、ハロプロメンバーやT-Palette RecordsやPENGUIN DISC(南波一海主催)といったタワーレコード内に設立されたアイドル専門レーベルでリリースしているアイドル等をフィーチャーした特別回におお
350回 ジェームズ・ガン監督『スーパーマン』を観てきた(ただの感想) ジェームズ・ガン監督の『スーパーマン』を観てきた。 いい映画だった。国内外問わず、現実の状況が厳しいことにあふれていて、うかつにSNSを開くと本当に精神的にまいってしまうような情報が濁流のごとく押し寄せてき、そしてそれらは簡単に解決することはできない。 そんな日常の中で、この映画は心の平穏をあたえてくれるような映画だった。非常に楽しい作品だったし、なんというか、これを見て怒るような人間でなく、素直に楽しめる人間で本当に良かったと思う。 ここから書くのは私の個人的感想であり、批評でも考察でもない。多少のネタバレもあるので、それでいいという人だけが読んでくれればいいと思う。 まず、文句なしのカッコいいアクション映画であり、コメディ要素満載の楽しい傑作だった。ジェームズ・ガン監督作品だけに原作コミックやDCユニバース作品に詳
349回 『ムー』を読んでいると陰謀論にハマらないのか? 〜ムーの編集長、参政党にハマる〜 Xでは定期的に「ムーを読んでいると陰謀論にハマらない」みたいな言説が流れてくる。 たつき諒氏の予言漫画や陰謀論的言説の多い参政党の躍進もあってか、最近もこのような投稿を目にすることがたびたびあった。 ムーとは月刊誌「ムー」のこと。1979年に創刊されたオカルト情報誌(創刊時はオカルト専門ではなかったという)であり、オカルトに興味を持つ人の中では知らない人はいないであろう有名誌である。当初は学習研究社(現・学研ホールディングス)から発行されていたが、紆余曲折を経て現在は株式会社ワン・パブリッシングが発行。ワン・パブリッシングは2020年に学研ホールディングス傘下の学研プラスと日本創発グループの合弁により設立された会社であり、学研プラスが発行してきた雑誌やメディア事業を継承しているが、あくまで主要取引先
348回 突然の田島陽子再評価とその発端が参政党議員の投稿にある謎事態 編集氏から「田嶋陽子の夫婦別姓はジェンダー平等の一歩という昔の発言がバズってるので、それですかね」というメールが。 田嶋陽子氏といえば、過去には国会議員も務めたことがある女性学研究家であり、90年代から『ビートたけしのTVタックル』などのテレビの討論番組などに出演するようになり、そこで見せる歯に衣を着せない言葉で女性の人権について語る姿がよく知られている人物だ。近年、女性学研究の先駆者として、また女性の人権問題に関して長年発言してきたことが再評価されている。2003年からは『たかじんのそこまで言って委員会』(→『そこまで言って委員会NP』)に準レギュラーとして出演している。 選択制夫婦別姓についての議論がずっと続いているわけだが、それにしても、田嶋氏の過去の発言がなぜ今話題になっているのか経緯がよくわからなかったが、原
347回 7月5日災害予言漫画とサイババ 「2025年7月5日に日本で大地震が起こる」(隕石が落ちてくる説もある)という噂がネット中心に広がり、信じる人が増加。アイドルの中にも信じている人があらわれ、ファンを不安にさせている。海外でも噂は広がり、日本への観光客が減少する等、現実にも影響が広がっている。 その噂のおおもとになっているのが2021年に飛鳥新社(『磯野家の謎』で謎本ブームを引き起こした)が発売した現在70才になる女性漫画家・たつき諒の『私が見た未来 完全版』という作品集だ。 たつきが1999年に朝日ソノラマから出していた『私が見た未来』の復刻版にあたるもので、復刻にあたり書き下ろされたたつきの文章パートに2025年7月に日本で大災難がおこる夢を見たという記述があり、それが予言であるとして広がっていったのだが、少し複雑な背景がある。 ことの経緯を追ってみよう。 朝日ソノラマから刊行
346回 参政党の躍進 2025年7月には第27回参議院議員通常選挙があり、都内在住の自分にとっては影響が強い都議会議員選挙も差し迫っている。物価の高騰が続く中で増税方針は変わらず、米不足問題というわかりやすい失策も表面化し、自民党の支持率は多少の増減はありつつも全般的に下がっている。一方、野党に目を向ければ、ネット世論に沿うような表明を繰り返すことで、一時期は自民から流れたライトな保守層や、経済の悪化や若年層に対する年金制度などによる経済的負担から政治に新しく目を向けた層の受け皿として飛躍的に支持を伸ばしていた国民民主党の支持率の低下が目立つ。定まらない方針、党首や議員のスキャンダル、反ワクチンの須藤元気氏・諸問題が過去に取り沙汰された山尾志桜里氏といった最初から反発が出ることがわかっているような人物の参院選での擁立といったことで順調に信用を無くしていった結果だと思う。本人がのりきでない
345回 林原めぐみのブログとその周辺の色々な言説 人気声優・林原めぐみ氏が6月8日にあげた『興味がない、わからない、知らない』というタイトルのブログの内容に対する批判がSNS上で多く見られるようになり、その一方で林原氏の主張が正当なものであると擁護する意見も多くあらわれ、炎上状態になるということがあった。 このブログは何度か修正が加えられているのだが、最初のバージョンには3人の韓国YouTuberの影響が語られていた。その3人のチャンネルにある動画を観にいくと、韓国のグルメや文化の紹介動画やアイドルっぽい動画、日本をやたらと持ち上げる動画と共に、わかりやすい極右系の陰謀論動画をあげているアカウントであった。 ブログ自体に対する個人的な感想を述べるとすると、韓国の文化が好きな林原氏が前述の韓国YouTuberにはまってしまい、その動画の内容を素直に受け取った彼女が善意で書いたもので、なん
344回 八王子の怪〜萩生田光一と深田萌絵の謎バトル〜 6月1日、東京の八王子警察署に大勢の人々が押し寄せ、近隣の住人(おそらく警察署の人々も)を困惑させる事態が起こった。集団は自由民主党所属の衆議院議員・萩生田光一氏による「脅迫行為」に対して被害届を提出しようとしたのだが、その中心にいたのがITジャーナリストの深田萌絵氏である。 ここまで読んで意味がわからないと思った人、それが普通である。書かれた状況を理解して反応できる人というのは、深田萌絵氏を熱烈に応援している、もしくは熱烈に攻撃している人、そして陰謀論ウォッチャーの人々ではないだろうか。 まず、萩生田氏のことは統一教会とか裏金の話で知っていても、深田萌絵氏がいったいどういう人なのか知らない人の方が多いだろう。一言でいうと、反ワク陰謀論界隈で熱烈に支持を集めている人物であり、「女子トイレを守る会」の代表をつとめ、反LGBT的な活動も行
342回 小泉進次郎を面白がるのはもうやめよう 2025年5月18日に佐賀市で行われた自民党佐賀県連の政治資金パーティーで「コメは買ったことはありません、正直言って。支援者の方々がたくさんコメをくださるので。まさに売るほどあります」という発言により、事実上の更迭となった江藤拓農林水産大臣の後を受け誕生した小泉進次郎農林水産大臣。 米の価格高騰に庶民が頭を抱えている中、農林水産大臣がああいうことを言うのは、人々の生活よりも目の前の支持者のウケを狙う方が大事であり、庶民の困窮など他人事でしかなく、自分の職務に対して真剣に向き合っていないと判断されても仕方のないことだったと思う。本当は米を買っているとかはどうでもいいことで、あれをこの状況で農林水産大臣が口にしたこと自体が問題なので、売るほどあるは宮崎の方言みたいなものという追加の言い訳も含めて、なぜ人から怒りをかったのかわかってなさそうである。
第13回 野獣先輩 この連載が始まって以来、最大の知名度を誇る人物を取り上げようと思う。 野獣先輩だ。 誰ですかそれは? という方は、今すぐにこの頁を閉じ書を捨て街に出て心地よい春風を頬に感じてください。人生に無駄な知識はなるべく少ないほうがいい。 聞いたことはあるけどなんだっけ? という人に説明すると、2001年に発売された『真夏の夜の淫夢』というゲイビデオ作品のパート4に出演した人物に、ネット上で名付けられたキャラクターである。 そもそもこの作品は、翌年のドラフト会議の目玉だった六大学某野球選手がパート1に出演していたということで発売から1年後、ネットを介して瞬く間に有名になったものである。私も当時ゲイビデオ会社で働いていたので知っていた。特にヒットしたわけでもない、地味な作品だった。それが結果的にインターネット最大のネットミーム・ネットスラングになったのである。 そのミームやスラング
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