サーバー全体を絶縁性の冷却液に沈めて冷やす「液浸冷却」方式の実用化を探る企業が増えてきた。空冷や水冷よりも冷却効率が高く、データセンター向けの次世代冷却技術の候補に挙がる。サーバーメーカーだけでなく、データセンターの運営事業者や設備メーカーも実証に取り組み始めた。 液浸冷却は2010年代にサーバー各社が製品化を試みたが、現時点では広く普及するには至っていない。メンテナンス性や導入コストなどの壁が立ちはだかる。ただ、昨今はAI(人工知能)サーバーを筆頭にデータセンターの消費電力増大が見込まれ、「ポスト水冷」の冷却手段として液浸に期待する声は根強い。 千葉県で「二相式」実証実験 千葉県野田市に液浸サーバーの実証施設がある。NTTデータが2024年11月に開設した「Data Center Trial Field」だ(図1)。データセンターの冷却設備を再現した実験場である。エンジニアリング会社の日

