先月(7月)のこのブログで、音楽とアマチュアリズムという視点から芥川也寸志と彼の新交響楽団(新響)の活動についてご紹介しました(こちら)。その後も彼の音楽活動について関心を抱いていたところ、7月末に表題の本が中公文庫から出版されたのを連れ合いが見つけてきました。 原書はなんと1959年(昭和34年)に音楽之友社から刊行されたとのことで、著者(1925年生まれ)がまだ30歳代半ばという若い頃のもの。時代・世相的には、第二次大戦終結後の混乱がようやく収まるとともに、日本経済が高度成長期をひた走り始めた頃です。 その後、本書は著者の没後間もない1991年にちくま文庫にて再刊されますが、今回はそれから数えても34年が経過しており、おそらく生誕100年を記念しての再々刊だと思われます。 このような大昔の本は、いわば歴史的資料として扱われるべきもので、これをまともに理解するためには、書き手が属していた

