気の迷いと偶然で飛び込んだ出版の世界。そこで直面した矛盾と葛藤。マイノリティを支援し社会的な課題の解決を目指すことと、商業的に利益を上げることは両立可能か? 毒親もヤフコメ民やアンチフェミニストからのクソリプも飯のタネ。片手で社会的ルールを遵守しつつ、もう一方の手で理不尽な圧には抵抗する。宗教2世、精神疾患当事者、ポリアモリーという特質をそなえた編集者(見習い)による、「我らの狂気を、生き延びる道を教えよ」の叫びが聞こえるエッセイ。 私の担当書にはジェンダーやセクシュアリティ、特にフェミニズムをテーマとする書籍が多い。そのルーツはどこにあるかといえば、母だった。 母は子どもを虐待するフェミニストだった。 母の母、つまり私の祖母は、配偶者である祖父を母が2歳の頃に亡くし、女で一つで母を育て上げたシングルマザーだった。茨城の農家の生まれの祖母は、手先が器用で勤勉で、上京して新宿の小田急百貨店の

