2026-01-01から1年間の記事一覧

パウエル支持の声明

既にニュースで報じられているが、パウエル議長を支持する声明を各国中銀総裁らが出している。以下はイングランド銀行のHPから引用(H/T Mostly Economics)。 Published on 13 January 2026 Statement We stand in full solidarity with the Federal Reserv…

誰が為の世界貿易システム? 世界の関税からの実証結果

というNBER論文が上がっている(ungated版)。原題は「World Trading System For Whom? Evidence from Global Tariffs」で、著者はRodrigo Adão(シカゴ大)、John Sturm Becko(プリンストン大)、Arnaud Costinot(MIT)、Dave Donaldson(同)。 以下はそ…

金融支援としての財政不作為

というNBER論文が上がっている(ungated版へのリンクがある著者の一人のページ)。原題は「Fiscal Inaction as Monetary Support」で、著者はGeorge-Marios Angeletos(ノースウエスタン大)、Chen Lian(UCバークレー)、Christian K. Wolf(MIT)。 以下は…

関税戦争ショックと米国債のコンビニエンスイールド――ヘッジ見解

というNBER論文が上がっている(ungated(SSRN)版)。原題は「Tariff War Shock and the Convenience Yield of US Treasuries — A Hedging Perspective」で、著者はViral V. Acharya(NYU)、Toomas Laarits(同)。 以下はその要旨。 We explain how the “Ta…

新規の貨幣類似商品の脆弱性を理解するための枠組み

というFRB論文をMostly Economicsが紹介している。原題は「A Framework for Understanding the Vulnerabilities of New Money-Like Products」で、著者はKenechukwu Anadu(ボストン連銀)、Patrick McCabe(FRB)、JP Perez-Sangimino(同)、Nathan Swem(…

何が企業貯蓄の要因になるのか

というNBER論文が上がっている(ungated版、スライド資料)。原題は「What Drives Corporate Savings」で、著者はNan Chen(香港中文大)、Xavier Giroud(コロンビア大)、Ling Qin(上海科技大)、Neng Wang(長江商学院)。 以下はその要旨。 We study th…

金融市場における学習と非線形性の出現

というNBER論文が上がっている(ungated版)。原題は「Learning and the Emergence of Nonlinearity in Financial Markets」で、著者はIan Dew-Becker(シカゴ連銀)、Stefano Giglio(イェール大)、Pooya Molavi(ノースウエスタン大)。 以下はその要旨。…

なぜ債務GDP比率を気にする?

というNBER論文が上がっている(H/T タイラー・コーエン、昨年5月時点のWPへのリンクがある著者の一人の大学のページ)。原題は「Why Care About Debt-to-GDP?」で、著者はJonathan B. Berk(スタンフォード大)、Jules H. van Binsbergen(ペンシルベニア大…

ベネズエラの件の雑感

素人なりに思い付いたことを取りあえず書いてみる。 トランプは企業買収の枠組みで物事を捉えているのではないか。即ち、ビジネス上目障りな会社の株式を買い占めて緊急動議でCEOを追い出し、最大株主としてその会社を支配する、という感覚で動いているので…

購買力平価と実質実効為替相場の間に潜む罠

表題の件に関する思考実験として、二国一財モデルを考えてみる。ここでは便宜上、二国を日本と米国とする。なお、あくまでも素人考えなので、その点は割り引いて受け止められたい。 当初時点(時点1)で、財が、日本国内では100円、米国国内では1ドルで取引…

人的資本と発展

というNBER論文をアギオンらが上げている。原題は「Human Capital and Development」で、著者はPhilippe Aghion(コレージュ・ド・フランス)、Ingvild Almås(ノルウェー経済高等学院)、Costas Meghir(イェール大)。 以下はその要旨。 Human capital is …

家計と企業の不均一性を備えたニューケインジアン経済学

というNBER論文が上がっている(ungated版)。原題は「New Keynesian Economics with Household and Firm Heterogeneity」で、著者はThomas Winberry(ペンシルベニア大)、Adrien Auclert(スタンフォード大)、Matthew Rognlie(ノースウエスタン大)、Lud…

日本経済の個人的な理解

新年を迎えたからというわけでもないが、何となくこの辺りで自分の日本経済に対する理解をまとめておきたくなったので、Q&A形式でまとめてみる。自分でもきちんと考えを詰めていない生煮えの話があったりするので異論は多々あろうかと思うが、取りあえずのあ…