Billboard JAPAN(ビルボードジャパン)が11月6日(木)、日本初の総合書籍チャート「Billboard JAPAN Book Charts」を公開した。
チャートは紙の販売/EC/電子(有料・無料含む)/図書館貸出を合算する形で毎週木曜に更新。さらに12月には、書籍ブログの閲覧数を用いたSNS指標も追加される予定だ。
Billboard JAPANが「読まれている書籍」を可視化
Billboard JAPANではこれまで、米国「Billboard Hot 100」のノウハウを活かし、複数の指標を組み合わせた複合音楽チャートを発表。シングルセールスやストリーミング再生数といった単独指標では捉えきれない、「楽曲の社会的浸透度」を可視化してきた。
一方同社によれば、書籍業界において、紙と電子といった複数の指標を合算したランキングは、これまで少なくとも日本国内には存在しておらず、Billboardとしても世界初の試みになるという。
今回の「Billboard JAPAN Book Charts」は、より多面的にユーザーの動きを可視化することを目的にスタート。音楽チャートでの経験と実績をもとに、過去(図書館貸出/サブスクリプション)、現在(店舗/EC)、未来(ダウンロード/SNS)を反映した「読まれている書籍」を可視化する狙いだ。
出版大手が協力する「Billboard JAPAN Book Charts」
総合指標「JAPAN Book Hot 100」は、実店舗での紙書籍の売上、ECでの紙書籍の売上、電子書籍のダウンロード、定額制サービスの閲覧数や図書館の貸出数をポイント化して係数でランキング化。
月曜から日曜の数字を集計して、翌木曜に公開されるスケジュールで、対象や係数は今後拡大・調整される見込みだ。
「JAPAN Book Hot 100」集計データ
●実店舗での紙書籍の売上冊数
紀伊國屋書店、トーハン、日本出版販売等から提供される実店舗での紙書籍の売上部数
●Eコマース(通信販売)での紙書籍の売上冊数
HMV&BOOKS online、紀伊國屋書店、日本出版販売等から提供されるECでの紙書籍の売上部数
●電子書籍(有料)のダウンロード数
紀伊國屋書店、honto、モバイルブック・ジェーピー等から提供される電子書籍のダウンロード数
●電子書籍(無料)のダウンロード数
紀伊國屋書店、honto、モバイルブック・ジェーピー等から提供される電子書籍のダウンロード数
●定額制サービスの閲覧数、図書館における貸出数など
カーリルから提供される図書館における紙書籍の貸出回数
※会社名は五十音順に記載
※ローンチ時は図書館貸出数のみ、サービス追加次第、有料・無料で重みづけを実施
※データ集計対象は順次拡大予定であり、随時合算していきます。また、データが追加され次第、係数、重みづけ等の調整を行う予定です。
データパートナーには紀伊國屋書店、トーハン、日本出版販売、HMV&BOOKS online、honto、モバイルブック・ジェーピー、そしてカーリルなどが名を連ねる。
このほか、音楽チャートで公表している分析ツール「CHART insight」も書籍チャート全種類に実装される。2026年秋には海外での日本書籍の読まれ方を反映した「グローバル・ブックチャート」の公開も目指すという。
ジャンル別・年代別で読まれ方を分析
初回(11月6日公開)の総合チャート「JAPAN Book Hot 100」TOP10には、雨穴さん『変な地図』、あいだいろさん『地縛少年花子くん 25巻』、原泰久さん『キングダム 77巻』などが並ぶ。
「JAPAN Book Hot 100」TOP10
(11月6日公開チャート)
1位 『変な地図』 雨穴
2位 『地縛少年花子くん 25巻』 あいだいろ
3位 『キングダム 77巻』 原泰久
4位 『傷モノの花嫁 9巻』 友麻碧
5位 『BLUE GIANT MOMENTUM 6巻』 石塚真一
6位 『SPY×FAMILY 16 巻』 遠藤達哉
7位 『ゲーム知識で最強に成ったモブ兵士は、真の実力を隠したい 2巻』 二時八
8位 『ゲーム知識で最強に成ったモブ兵士は、真の実力を隠したい 1巻』 二時八
9位 『朝食会 10巻』 小林拓己
10位 『永年雇用は可能でしょうか 5 巻』 梨川リサ
さらに、総合チャートをもとに抽出するジャンル別(文芸/マンガ/政治・経済/カルチャー)や年代別(昭和/平成/令和)チャートも同時展開。
たとえば文芸関連書籍を抽出した「Hot Bungei Books」では『変な地図』『成瀬は天下を取りにいく』などが上位。コミックを抽出した「Hot Manga」では『地縛少年花子くん 25巻』『キングダム 77巻』が首位争いを繰り広げた。
文化/芸術関連を抽出した「Hot Culture Books」には東洋哲学や写真集、漫才批評まで幅広いタイトルが入っている。
米ビルボード「本もまた、個人の経験や社会を映し出す文化的な指標」
12月には書籍ブログの閲覧数を用いたSNS指標を追加し、2026年秋を目標に「海外でどう読まれているか」を加味したグローバル・ブックチャートを公開予定。
ビルボードジャパン
米ビルボードのCEOであるマイク・ヴァンさんは、「書籍チャートという新たな取り組みにより、エンタテインメント市場をより多角的に捉え、進化し続けるブランドとしての姿勢を体現」していくとコメント。
同社のエグゼクティブ・バイス・プレジデントであるシルビオ・ピエトロルオンゴさんは、「音楽と同様に、本もまた、個人の経験や社会を映し出す文化的な指標」であり、ブックチャートがヒット作を照らし出す存在になることを期待すると語っている。
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