映画監督
アウトローな男の美学を描き、映画の歴史を変えたペキンパーとレオーネ。本書にはペキンパーの「
さらに
田野辺尚人、馬場祐輔、宮田生哉のコメントは下記の通り。
田野辺尚人(「映画秘宝」編集代行)コメント
昭和の時代、映画のポスターはシネコンに溢れかえるCGレタッチのツルツル絵面じゃなかった。街角の立て看板にぶっきらぼうに貼られた銃を構えた男たちの印刷は埃に塗れていたけれど誇りに満ちていた。「ワイルドバンチ」に「続・夕陽のガンマン/地獄の決斗」、ペキンパーとレオーネ。カッコいい映画を作る男のカッコいいポスターの本。じっと見ていると血が沸き立つ男たちの姿、カッコいいんだ。
馬場祐輔(鎌倉市川喜多映画記念館)コメント
ビル・ゴールドのデザインしたポスターがどれも素晴らしい! 「エクソシスト」「許されざる者」など、背と影をメインにしたポスターをいくつも手掛けているが、極めつけは「ワイルドバンチ」だろう。挿し込まれるスチル写真はどれも荒々しく壮絶、しかしこのシルエットたちは嵐の前の静けさ。そして、惹句──「変わりゆく大地に生きる、変わらない男たち。足並み揃わず、場違いで、そして完全に時代遅れの男たち」。崩壊と覚醒の時代に生まれた傑作をまさしく一枚の紙の上に表している。
宮田生哉(クレプスキュール フィルム)コメント
サム・ペキンパーとセルジオ・レオーネ──数々の傑作を通して「男の世界」を極限まで研ぎ澄ませた二人の映画作家が生み出した熱と美学が、本書には凝縮されている。当時、映画館のロビーや街角を彩ったオリジナル映画ポスターが世界各国から一堂に集結した本書は、まさに輝きを放つアートブックだ。スティーヴ・マックイーン主演「ゲッタウェイ」や、クリント・イーストウッドの「ドル三部作」に代表されるポスター群の迫力は言うまでもない。しかしとりわけ心を打たれたのは、先日この世を去ったクラウディア・カルディナーレの雄姿を堪能できる「ウエスタン」の世界各国版ポスターの充実ぶりである。その存在感、美しさ、そして時代を射抜くまなざしに、あらためて息をのんだ。
映画ポスターは「映画の顔」であり、同時に時代の記憶でもある。井上由一氏の編著によって、その記憶がこれほど鮮やかに、これほど力強く甦ることに、深い感謝と敬意を抱かずにはいられない。
サム・ペキンパーの映画作品
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Tony Stella @studiotstella
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