クックパッドで毎年発表している「食トレンド大賞・食トレンド予測」。今年から、家庭の食トレンドに貢献した方を表彰する「今年の顔」が新設され、11月26日に発表・表彰が行われました。
2025年の「今年の顔」には、以下の3名と、特別賞として1名の方が選ばれました!
「今年の顔」1人目の受賞者は、薬膳スープ春雨専門店「七宝麻辣湯」創業者の石神秀幸さんです。
石神さんはZ世代を中心に流行中の「麻辣湯」の火付け役。花椒の「痺れ」という新しい味覚を提供し、若者だけでなく生活者全体のトレンドへと広げ、「麻辣湯」は今年の食トレンド大賞2位を受賞しました。
また通販商品「おうちでチーパオ」の開発で外食体験を家庭で再現できる仕組みを構築し、日本の家庭にスパイス文化が広がるきっかけに。食材の多様性とスパイスの掛け算による新しい食文化を提案し続けています。
中学生の頃より食べ歩きを始め、たぐいまれな味覚の鋭さから「神の舌を持つ男」との異名を持つ。2005年8月「株式会社カシュ・カシュ」を設立し、2007年1月薬膳スープ春雨専門店「七宝麻辣湯」1号店を渋谷区桜丘にて創業。選べる具材と店ごとに炊き出す薬膳スープが人気を博し、全国に約50店舗を展開する。(2025年11月現在)
2人目の受賞者は、料理家・管理栄養士の長谷川あかりさんです。
X投稿が2.2億インプレッション超(2025年11月4日現在)と大バズり中の「バター酒蒸しハンバーグ」をはじめ、その料理はたくさんの方から支持を得ています。長谷川さんは時短・簡単ブームからの揺り戻しを的確に予見し、「体験としての料理」という新しい価値を日本の家庭に提示しました。
レシピの量産ではなく「料理のある暮らし方」を伝えることを重視するのが長谷川さんのスタイル。レシピ情報だけでなく、自走できる料理の考え方を提供しています。また、YouTubeとポッドキャストを通じてレシピを超えた料理観や生き方を発信し、次世代の料理家スタイルも提案しています。
10歳から20歳まで子役・タレントとして活動。大学で栄養学を学んだ後、SNSでレシピを発信し、瞬く間に人気料理家に。料理雑誌、ファッション誌、WEB、テレビなどで幅広くレシピ開発を行う。11月25日に『DAILY RECIPE Vol.4』(扶桑社)を発売。近著に『わたしが整う、ご自愛ごはん 仕事終わりでもサッと作れて、じんわり美味しいレシピ 30days』(集英社) 。
3人目の受賞者は、今年の食トレンド大賞1位「ワンプレートせいろ」のブームを牽引した最大の立役者、料理クリエイターのりよ子さんです。
Instagramでの発信を通じて、せいろの魅力をたくさんの方に拡散。「失敗しない料理」という新しい概念を提示し、焦げない、温度管理不要、タイマーを忘れても大丈夫という寛容さで料理恐怖症の人々を解放してくれました。
せいろというアイテムを通じて、木との接点や湯気の癒し効果など、調理の心理的・情緒的価値を発見し、料理に「癒し」という新しい価値を加えた点も評価されました。
野菜を蒸すだけのシンプルレシピから、一度に主菜と副菜が完成する同時調理レシピ、ごはんもの、スイーツまで、パパッと作れるレシピが共感を呼び、フォロワー数20万人超えと大人気に。初著書『すべてを蒸したい せいろレシピ』(Gakken)は、累計発行部数30万部越えの大ヒット。「第12回 料理レシピ本大賞 in Japan 2025」において、「料理部門 大賞」を受賞。
「今年の顔」特別賞には、かさまし料理家でクックパッドアンバサダーのよっちさんが選ばれました。
長引く物価高と米価格の高騰に直面した2025年。よっちさんは今年の食トレンド大賞3位になった「かさまし料理」を牽引し、この時代の課題に実践的な解決策を提示しました。
もやし、じゃがいも、えのきたけ、キャベツ、大豆製品という「5大かさまし食材」を確立し、限られた予算の中でもおいしさと満足感を創り出す新しい食文化を提案した点が評価され、特別賞を受賞しました。
SNS のフォロワーは 15万人超!子どもの偏食がきっかけで、魚や野菜などの苦手食材を活用した"かさまし料理"をはじめる。「なんでも2.5倍に増やします!」を合言葉に家族が大満足するボリューム節約かさまし料理を発信。ユニークで楽しいアイディアおかずに定評がある。著書に『よっちの家族5人で月3.5万円! 大満足のかさましごはん』(宝島社)。
2025年の「今年の顔」4名は、日本の家庭料理に新しい文化を根付かせました。
石神秀幸さんは19年かけて家庭料理を作る人が「作りたくなる」強いメニューを提供し、結果として日本の家庭にスパイス文化を広げ、長谷川あかりさんは「体験としての料理」という新しい価値観を、りよ子さんはせいろブームの火付け役として「癒しの調理時間」という新しい時間の使い方を、よっちさんは長引く物価高と米価格高騰という2025年の時代背景の中で「おいしい節約」という新しい暮らしの知恵を、それぞれの活動を通じて日本の家庭に浸透させました。
彼らに共通するのは、短期的なブームを作ることではなく、長期的な視点で家庭の食習慣そのものを変えようとする姿勢です。
5年から19年に及ぶ苦闘、11年間の準備期間、そして約3年での着実な影響力の拡大。それぞれ異なる時間軸で、しかし確実に、日本の食文化を変えてきました。
また、効率や時短だけを追求するのではなく、「癒し」「体験」「おいしさ」「家族の笑顔」といった情緒的価値を大切にしている点も特徴です。
この姿勢が、2025年の食トレンド大賞(ワンプレートせいろ・麻辣湯・かさまし料理)という、単なる課題解決を超えた、豊かな食文化として支持される結果につながっています。
SNSやデジタルメディアを駆使しながら、実際の家庭の食卓に確実に根付いている―これが、2025年「今年の顔」4名が成し遂げた、新しい食文化の醸成です。
(クックパッド株式会社 広報部本部長・小竹 貴子)
2025年「今年の顔」に選ばれた4名の方は、日本の家庭料理に新しい文化を根付かせました。
麻辣湯のスパイス文化、体験としての料理、せいろの癒し時間、おいしい節約の知恵。効率だけでなく情緒的価値を大切にする姿勢が、豊かな食文化として支持されています。
来年も日本の家庭料理は、さらに豊かに楽しいものになっていくでしょう。
みなさんもぜひ、気になった料理はどんどん体験してみてくださいね。
クックパッドでは毎年、その年を象徴する料理・食材のトレンドおよび翌年の流行の兆しがある料理・食材を選出する、「食トレンド大賞2025・食トレンド予測2026」を発表しています。
選ばれた料理や食材がなぜ注目されたのか、ブームのきっかけや今後のトレンド動向について解説しています。