Shore&Woods Recordings


イルミネーション
ビイドロ
今年で活動25年の節目を迎えるビイドロの7枚目のアルバムとなる本作。コロナ禍においてリリースしてきた打ち込み、リモートでの制作ではなく、スタジオに集まって同時に演奏する形で作られた本作。「とても暗い状況にあってただ照らし続けるもの」の存在について謳われた楽曲は、寓話性を持ちつつも、世界情勢からの影響を受けている。メロディーと歌詞がある音楽の中で、どのように希望を歌うのかはアーティストによるものではあるが、ビイドロの青柳崇の描く歌詞世界は、まさに物語と現実を行き来しながら、それでも希望を願うものであると思う。他力本願な意味ではなく、自分自身からこの世界を「照らす」存在を見つけるものだ。『イルミネーション』というタイトルには世界のあらゆる箇所で国と民衆の関係を考えさせられることがたくさん起きていることに触発されて発想した「ILL ME NATION」という語呂合わせもあり、社会の中で生きていく全ての人に寄り添う、最新のポップソングの今がここにある。


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SEMENTOS
SEMENTOSの2nd Full Album。トルストイの著書からタイトルをとった今作は、メンバーチェンジの末たどり着いたSEMENTOSの集大成と言えるだろう。誰にでもある原風景を、ハードに、繊細に慣らし切った楽曲たち。藤村氏の愛著でもあるヘルマンヘッセやトルストイが日本でバンドをやったなら。合言葉さえ声に出せたら、ありふれた言葉でも君に届くだろうか。細かく分かれてきた近年の音楽において、ジャンルで括ることはなかなか難しいが、魂を揺さぶる10曲。是非聞いていただきたい。


Self-actualization and the ignorance and hesitation towards it
ANORAK!
ANORAK!、2ndアルバム“Self-actualization and the ignorance and hesitation towards it” 2024.8.17デジタルリリース! “Self-actualization and the ignorance and hesitation towards it”=「自己実現とそれに対する無知と迷い」と題した作品は、持ち前の優れたリリックセンスはもちろんのこと、類稀な音楽性をより豊かに、そしてハイブリッドにアップデートさせた。特筆すべきは、固定概念を覆すエモとダンスミュージックとの融合だ。打ち込みトラックとの同期のほか、オートチューンを巧みに操り、英詞と日本詞を自在に行き来し、不思議なほどに心地よくキャッチーに構成されている点だ。鬱屈した日々の悩みをキラキラした流麗なリフに載せて憂う、"エモ本来の姿" は健在ながらも、"圧倒的にもっと踊れる音楽" へと進化を遂げた。エモやパンク、メロディックにとどまらず、テクノ・ハウス・エレクトロニカ・ガレージ・シューゲイズ・インディーロックなど、彼らの多様なルーツを持って新たなANORAK!を提示する。 レコーディングやミックス、マスタリングにも徹底的にこだわり抜いた。生々しく、そして力強く紡がれる音の結集が聴く者の魂を揺さぶる、そんな珠玉の11曲に仕上がっている。これまで彼らがメインに鳴らしてきたエモやパンクが好きな方はもちろん、ロックやダンスミュージック好きな方にもぜひ一度お聴きいただきたい、定石を覆す快作だ。
Bonus!

ANORAK! / DIMWORK
ANORAK!, DIMWORK
ポストハードコア、エモ、メロディックといったアグレッシブなジャンルで形容されることが多い若手バンドANORAK!と、インディロック、シューゲイズなど熱量を内包したサウンドで語られる彼らの先駆者DIMWORKとのSprit。










