赤暗い照明の中でシルエットが浮かび上がるyowaと、青白い光に照らされてその表情までしっかりと見ることができる紫 今。ふたりのコントラストが視覚的にも鮮やかなステージ演出だったけれど、それぞれの目線から表現する男女のデュエットとは違い、この曲は「ふたりで共闘して歌っている」と捉えるのが正しい。実際、曲のタイトルは「天国と地獄」ではなく、天国に見える場所にも悲しみや苦しみはあるという意を込めて“天獄と地極”という字が使われている。
幸せを突き詰めてもその先できっとまた不満に思うことも出てきてしまう。そう考えると希望なんてないように思うけど、冷たい現実も受け入れて開き直ったパワーで自分の居場所を仲間とともに作り出していく。そんな弱さの中から生まれる強さは、この若き実力派ボーカリストふたりでなければ表現できなかっただろう。それぞれの強烈な歌声をぶつけあうことで、むしろお互いの個性を引き立て合うような奇跡のコラボになっているので、まだ聴いていない方はぜひチェックしてほしい。
そしてrockinon.comでは、CDJでのアクト直前にふたりにインタビューをしていました。なぜコラボが実現したか、どうやって“天獄と地極”が生まれたのか。すべてを語ってくれているので、曲を聴いたあとに読んで、さらに深く知ってもらえたら嬉しいです。(有本早季)