"利他"で協力する動物はいない? 生き残る個体が「あえてコストを払う」納得の理由
百獣の王ライオンも協力し合う
生物は一個体では非力です。「百獣の王」と呼ばれるライオンですら、1頭で狩りに成功する確率はごく低く、プライドと呼ばれるオス1頭+メス数頭からなる「群れ」で狩りをします。
風上に1頭が行って、その匂いを感知して風下に逃げる獲物を他の個体が待ち伏せして襲うのです。慌てている獲物はさらに捕まえやすいので、狩りの成功率は上がります。このとき、立派なタテガミを持つオスは風上で寝そべる役で、危険な狩りはメスが担当します。でもこれも、立派な協力です。
何だ、強い個体も協力できるじゃないか、と思われるかもしれません。ライオンのプライドは、繁殖のための群れでもあります。オスとメスが分業して狩りの効率を上げることは、オスにもメスにも利益があることに注意してください。つまり、協力したほうが「自分にとって得」なので協力「できる」のです。
もし協力しないで獲物が半分になってしまうとするなら、単純計算で育つ子供の数も半分になってしまうでしょう。ある量以下しか獲物が取れないと子供が全滅することもあり得るので、獲物が取れないことはオス・メス両方の適応度(=育った自分の子供の数)を大幅に下げるのです。


















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