田中貴金属工業の店頭小売価格が1gあたり3万円台を突破し過去最高値を更新した。トランプ大統領のドル安容認発言を受け、安全資産とされる金を買う動きが加速している。
銀や銅の価格も大幅に上昇し、5円玉の時価が額面を上回る試算も出ている。
ドル安容認発言が金の安全資産需要を刺激
今はまさに空前のゴールドブームだ。
都内で貴金属などの買い取りを行っている東京・中央区の「買取大吉 銀座中通り店」を取材した。

50代:
実家の整理みたいな感じで、金も上がっているし「値段がつくなら」ということで。

止まらない金の高騰で、金を売りに来る人が増えていた。
田中貴金属工業の店頭小売価格は1月29日、1gあたり史上初の3万円台を突破。

上昇を強める要因になっているのが、27日のトランプ大統領のドル安容認発言だ。
取材班:
現在のドル価値について下がりすぎていると考えるか?

トランプ大統領:
ドルの価値は素晴らしいと思う。我々のビジネスを見ればわかる。
ドル建ての資産を持つことはリスクがあるとして、安全資産とされる金を買う動きが加速しているという。

50代:
純金ですね。
女性は金のネックレスや、金の指輪など計16点の貴金属を売りに来たという。
50代:
100万円超えると信じています。
気になる鑑定結果は?
担当者:
125万円。

50代:
お~!買ったときはそこまで高くなかったので、今日持ってきてよかった。(札束が)厚いですね。実感がわきました。大事に使いたいと思います。

一方、高騰は金だけでなく、銀や銅の価格にも広がっている。
5円玉の価値が6円超えか銅も高騰
銀の店頭価格は1グラム609円と、2026年に入ってから200円弱も値上がりした。銅はここ1年で1トンあたり70万円以上もアップした。

銅は日本の硬貨でも原料に使われている。特に銅が多くを占める5円玉の時価は、5.5円〜6.1円になる試算も出ている。
銅製品を製造販売するお店は、銅の高騰をどう受け止めているのか?
取材班:
店内には銅製のグラスや銅製の食器がズラッと並び、フライパンは姿が映るほど輝いています。
東京・台東区の浅草で創業して102年の「銅銀銅器店」だ。

熱が伝わりやすいという銅製品は、寿司職人や料理好きまで幅広く人気を集めているという。
銅銀銅器店3代目店主・星野保さん:
銅の卵焼きですが、板厚は1.5mmあって銅は熱の通り方が一定にまんべんなく通る。卵焼きがきれいに焼き上がります。
銅の高騰を受け、早めに銅60kg分を購入するなど、対策を講じたという。

銅銀銅器店3代目店主・星野保さん:
材料が上がると本当に困ります。約2年前は大体1キロ2000円弱だった。今は約1000円上がった。今度買うときが困りますね。どのくらいになっているか怖い。
今後、商品価格の値上げも検討せざるをえない状況だという。
金銀銅の価格はいつ安定するのか。今後の動向に注意が必要だ。
(「イット!」1月30日放送より)
