量子コンピュータの「バックアップ」がついに可能に:九州大学の研究者らが量子複製不可能定理の壁を“合法的に”越える「暗号化クローン」技術を開発 物理学には、絶対に破ることのできない「鉄の掟」が存在する。その一つが、量子力学の世界における「量子複製不可能定理(No-Cloning Theorem)」だ。この定理は、「未知の量子状態を完全にコピーすることはできない」と断じ、長年にわたり量子コンピュータの実用化における最大の障壁の一つとされてきた。データのバックアップが取れないコンピュータなど、実社会で安心して使えるはずがないからだ。 しかし2026年1月、この常識を覆す画期的な論文が、学術誌『Physical Review Letters』に掲載され、世界中の注目を集めている。 カナダ・ウォータールー大学(University of Waterloo)のAchim Kempf教授と、九州大学の山

