朝の一杯でほっとしたり、午後の仕事の合間に気分を切り替えたり。私たちの暮らしに寄り添うコーヒー。 その一杯を支えるコーヒー豆は、ちいさな赤い果実「コーヒーチェリー」の種です。ところが、種を取り出したあとの果肉や果皮の大半は、行き場を失い、長いあいだ廃棄されてきました。 今回のゲストは、その捨てられていた「コーヒーチェリー」に価値を見出し、新しい素材へと生まれ変わらせたキリンの研究者・辻さや香。 辻がコーヒーチェリーに着目した理由や、新素材を見出すまでのストーリーを聞きました。 “おいしくない、臭い、捨てるしかない”──そこからすべては始まった。─コーヒーチェリーという果実からコーヒー豆ができると聞きました。あまり馴染みのない名前ですが、どんな果実なのか教えていただけますか? 辻さや香(以下、辻):コーヒー豆は“豆”と呼ばれていますが、正確には赤く熟した小さな果実「コーヒーチェリー」の中の種

