夜明けの表現・描写(引用集)

既存作品から抽出した用例をカテゴリ別に掲載しています。創作の「言い回し」「描写」の参考にどうぞ。

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夜明けの表現・描写
暁の爽やかな薄明が東の空に星々のまどろみを消し去っていく
福永武彦 / 草の花 amazon関連カテ夜明け
けぶったような青白い夜明けの光が部屋の中に入ってくる
関連カテ夜明け
くっきりとした朝の光がまるでテーブルクロスでも引き払うように闇を消し去るころ
村上 春樹 / 1973年のピンボール amazon関連カテ夜明け朝日・朝の光
空が不気味な赤みを帯びて明るみ始める
関連カテ夜明け
インクのしみのような太陽がわずかばかりの薄明を地上に投げる
福永 武彦 / 草の花 amazon関連カテ夜明け
おぼろな薄明が野に吸われる
関連カテ夜明け
夜明けだ、新しい空気が甘美な果汁のようにかれを蘇生させる。
大江 健三郎 / われらの時代 amazon関連カテ夜明け
曇った銀のような薄白い明るみが広がる
関連カテ夜明け
バラの花びらをすかしてみるような夜あけの光
庄野 英二 / 星の牧場 amazon関連カテ夜明け
薄明に照らされた眠りの世界
関連カテ夜明け
夜が更けるにつれて灯は消え始め、最後には街灯とネオンの灯だけが残った。
村上春樹「風の歌を聴け (講談社文庫)」に収録 amazon関連カテ夜明け街灯・外のあかり
夜でも朝でもなく、夢の続きではないが確かな現実とも思えない、夜明けの白っぽい薄明の感覚
関連カテ夜明け
あけがた近くの青ぐろいうすあかり
宮沢賢治 / 風の又三郎 青空文庫関連カテ夜明け
空がいぶし銀のようにぼうっと明るくなる
関連カテ夜明け
忙しく歩く人たちの姿が見える。一日の始まり。世界が目を覚まし、世の中の歯車が回転し始める時間。
村田 沙耶香「コンビニ人間」に収録 amazon関連カテ夜明け
夜明けと呼べるだけの明るさが、窓の外にある
関連カテ夜明け
東のそらがぼうっと銀いろになって
宮沢賢治 / セロ弾きのゴーシュ 青空文庫関連カテ夜明け
空はもう青みがかっている
関連カテ夜明け
閉じられた窓の鎧扉ブラインドの僅かの隙間すきまから暁の色が白々と流れ込んで、へやの中のすべての物を、海底のように青々と透きとおらせております。
夢野久作 / ドグラ・マグラ 青空文庫関連カテ夜明け室内に差し込む光
明け方の山中の空気は霧で潤み、むせかえる土と木の香りがした。自然はまさにいまの時間に深呼吸をしているんだなと感じる澄んだ空気。自分の吐いた息が霧に溶けて、植物たちの養分になっていくのが想像できる。
綿矢 りさ / 亜美ちゃんは美人「かわいそうだね? (文春文庫)」に収録 amazon関連カテ夜明け自然のにおい
ひがしそらはもうやさしいききょうのはなびらのようにあやしい底光そこびかりをはじめました。
宮沢賢治 / いちょうの実 青空文庫関連カテ夜明け
そのかすかなおとおかうえの一ぽんいちょうのこえるくらいすみきったがたです。
宮沢賢治 / いちょうの実 青空文庫関連カテ静けさ・静寂夜明け
(ききょうの花びらは朝日の底光りの比喩)ひがしそらのききょうのはなびらはもういつかしぼんだようにちからなくなり、あさ白光しろびかりがあらわれはじめました。ほしが一つずつきえてゆきます。
宮沢賢治 / いちょうの実 青空文庫関連カテ夜明け朝日・朝の光
ほしがすっかりきえました。ひがしそらしろくもえているようです。
宮沢賢治 / いちょうの実 青空文庫関連カテ夜明け
ひがしそらしろくもえ、ユラリユラリとゆれはじめました。おっかさんのはまるでんだようになってじっとっています。  とつぜんひかりのたばが黄金きんのように一にとんできました。どもらはまるでとびあがるくらいかがやきました。
宮沢賢治 / いちょうの実 青空文庫関連カテ夜明け朝日・朝の光
もう夜が明けていた。カムサツカの連峰が金紫色に輝いて、海から二、三寸位の高さで、地平線を南に長く走っていた。小波さざなみが立って、その一つ一つの面が、朝日を一つ一つうけて、夜明けらしく、寒々と光っていた。――それが入り乱れて砕け、入り交れて砕ける。その度にキラキラ、と光った。鴎の啼声が(何処どこにいるのか分らずに)声だけしていた。――さわやかに、寒かった。
小林多喜二 / 蟹工船 青空文庫関連カテ夜明け
(マユミ)マユミの赤い火が燃え移ったみたいに、あたりは少しずつ明るくなっていった。最初は薄青く染まった空気が、ついで朝焼けのオレンジに変わり、やがて透明で清浄な朝が来た。
三浦 しをん「神去なあなあ日常 (徳間文庫)」に収録 amazon関連カテ夜明け
未だほのぐらいのに家を出る。
伊藤左千夫 / 野菊の墓 青空文庫関連カテ夜明け
一番鳥いちばんどりが鳴きわたる時刻
有島武郎 / 生まれいずる悩み 青空文庫関連カテ夜明け
あや目も知れないやみの中から、硫黄いおうたけの山頂――右肩をそびやかして、左をなで肩にした――が雲の産んだ鬼子のように、空中に現われ出る。鈍い土がまだ振り向きもしないうちに、空はいち早くも暁の光を吸い初めたのだ。
有島武郎 / 生まれいずる悩み 青空文庫関連カテ夜明け
その白い羽根がある瞬間には明るく、ある瞬間には暗く見えだすと、長い北国の夜もようやく明け離れて行こうとするのだ。
有島武郎 / 生まれいずる悩み 青空文庫関連カテ夜明け
(朝焼け)夜のやみは暗く濃く沖のほうに追いつめられて、東の空には黎明れいめいの新しい光が雲を破り始める。
有島武郎 / 生まれいずる悩み 青空文庫関連カテ夜明け
叢立むらだち急ぐ嵐雲あらしぐもは、炉に投げ入れられた紫のような光に燃えて、山ふところの雪までも透明な藤色ふじいろに染めてしまう。それにしても明け方のこの暖かい光の色に比べて、なんという寒い空の風だ。長い夜のために冷え切った地球は、今そのいちばん冷たい呼吸を呼吸しているのだ。
有島武郎 / 生まれいずる悩み 青空文庫関連カテ夜明け
恐ろしいまでに荘厳そうごんなこの日の序幕
有島武郎 / 生まれいずる悩み 青空文庫関連カテ夜明け
満天の星空の縁が、ほんのわずか白んできたように見える。そろそろ夜明けが近い。
重松 清「流星ワゴン (講談社文庫)」に収録 amazon関連カテ夜明け
朝が来ると、闇の魔法は解けて、私たちは黒い世界から白い世界へと引きずり戻されている。
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 amazon関連カテ夜明け
いくら闇に紛れても、眼鏡で顔を隠しても、黒い世界は終わって、また朝がくれば白い世界に私たちは引きずり出されてしまう。暗闇に紛れていた残酷な現実が、色鮮やかに光の下で晒されてしまう。
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 amazon関連カテ夜明けみにくい顔
眠りの浅い夜を終えて、カーテンの向こうがだんだん光の中へ引きずられ、気が付くと白い世界の中にいる。
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 amazon関連カテ夜明け
羅生門らしょうもんは、まだ明けない。下から見ると、つめたく露を置いたいらかや、丹塗にぬりのはげた欄干に、傾きかかった月の光が、いざよいながら、残っている。
芥川龍之介 / 偸盗 青空文庫関連カテ夜明け
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